子どもを叱るのって難しいです…やっちゃダメな叱り方ってありますか?
今回はこんな疑問にお答えします。
・子どもの叱り方に悩んでいる人
・叱ることに自信が持てない人
・生徒指導の技術を向上させたい人
子どもたちの叱り方、とても難しいですよね。
子どもによって効果的な叱り方も違いますので、絶対にこの方法がいい!というものはありません。
けれども、絶対にやってはいけないことは存在します。
先に結論を書いておきます。
・長時間の叱責は大人でも苦痛である
・人前で叱らない
・「行為」に限定して叱る
「生徒指導の技術を上げたい」「叱ることについて学びたい」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
5分以上叱ること
「教員は話が長い」
このように感じたことはありませんか?
教育現場でも、周りくどく結論を何度も言ったり、また同じような話を繰り返す教員がいます。
自覚があればまだいいのですが、まったく自覚がない方もいます。
長く話すということは、相手の時間を奪っているということ。
叱るときには特に要注意です。
もちろん叱っている内容にもよりますが、基本的には3分、長くても5分以内に収めたいところです。
叱ることも我々教員の大切な仕事ではあるのですが、長く話していると聞く方の集中力が落ちます。
つまり、叱られている子どもが話を聞けていないのに、だらだらと叱り続けるということにもなるのです。
「ええと、何の話だっけ?」
となってしまえば、せっかくの時間が無駄になってしまいます。
そればかりか、教員に対して異なった感情をもつことにもなりかねません。
それは「怒り」です。
「どうしてこいつは長々とよくわからない話をしてくるんだ?」
と子どもが怒りを感じてしまっては、まさに逆効果です。
また、怒りがさらに「恨み」へと変化することもよくあることです。
そうなってしまえば、叱ったことによってのちのちまでの関係にも影響があらわれます。
子どもを叱るときには、時間を短く、視点を明確にして叱りましょう。
大勢の前で叱ること
これは我々教員が常に意識しなくてはならないことですが、子どもたちには強い自尊心があります。
我々もそうですが、人前で恥をかかされたり、辱めを受けたと感じたりすれば、それは相手への「怒り」や「恨み」といった感情が出てきます。
ましてや、子どもたちには子どもたちの社会があります。
それぞれの子どもによって立場が異なります。
そんな社会の中で、大人である教員からの叱責はとても大きな意味をもちます。
命にかかわる事態ならば別ですが、人前で叱らない、ということは常に意識したいものです。
人格を否定すること
叱る際には「悪い行為」を叱るようにし「悪い行為をしたあなた」は叱らないように意識しましょう。
そうでなくては、子どもたちは自分自身を否定されたととらえ、行動を改めるどころか逆に強めることにもなりかねないからです。
例えば、次のような叱り方には注意したいものです。
またお前か。
やっぱりやっていたんだな。
お前のせいだ。
こんなこともできないなんて、ダメなやつだ。
もちろん一例ではありますが、どれも口をついて出てしまいがちな言葉です。
しかしどれもが子どもに「怒り」や「恨み」を抱かせるのに十分すぎる力をもっています。
自分自身を否定された、と感じた子どもは、もう二度と教員に心を開いてくることはありません。
そうなると学級経営にも大きな影響が出ますし、何よりもその子との信頼関係を築くことはできなくなります。
叱る際にはあくまでも「行為」を否定するにとどめ、「人格」は否定しないように気を付けましょう。
結論:「怒り」や「恨み」を抱かせないよう、短時間でわかりやすく叱る!
今回の結論です!
・長時間の叱責は大人でも苦痛である
・人前で叱らない
・「行為」に限定して叱る
学級経営上、どうしても「叱る」ことは必要です。
叱れない教員には子どもたちは安心感を抱きません。
問題行動を放置・容認する大人である、とみなすからです。
ですから、きちんと叱ることはとても重要な技術です。
やってはいけない叱り方を学んで、ビシッと叱りましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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