学級経営の軸となる技術って何でしょう?
今回はこんな疑問にお答えします!
・どんな学級経営をすればいいかわからない人
・何に気を付けて学級経営をすべきか迷っている人
学級経営に絶対の正解は存在しません。
それは子どもたちの傾向や教員のキャラクターによって「ハマる」方法が変わってくるからです。
ですからA先生のクラスでうまくいった手立てが、B先生のクラスでは逆効果になってしまうことも十分にあり得ます。
けれども、多くのクラスにとって「まあ正解」ともいえるような、学級経営の根幹をなす技術は存在します。
それは「聞き方」「話し方」「考え方」それぞれの技術です。
先に結論を述べておきます。
・「聞き方」の技術で子どもたちとの距離を近づけよう
・「話し方」の技術で子どもたちに思いを届けよう
・「教え方」の技術で子どもたちに学ぶ価値を伝えよう
今回はポイントをしぼって、これらの技術を解説したいと思います。
「どんな学級経営をすればいいかわからない人」「何に気を付けて学級経営をすべきか迷っている人」はぜひ参考にしてみてください!
「聞き方」の技術
・話し手に共感する
聞くための技術のひとつに、話し手に「共感」を示すことがあります。
子どもたちの話に「共感」を示し、距離感を縮める技術です。
多くの子どもたちは、自分の話を聞いてほしいものです。
せっかくなら漫然と聞くのではなく、子どもたちに「共感」を示しながら聞きたいものです。
・クラス全員と意図的に話す
子どもたちによって、教員に話しかける頻度は様々です。
一日に何度も何度も話しかける子もいれば、一週間に一回も話しかけに来ない子もいます。
私たちはついつい、積極的に話しかけに来る子とばかり話しがちです。
この偏りは、意識しないとなかなか修正することができません。
試しに一週間、誰と何回会話をしたのか、記録をとってみるといいでしょう。
思った以上に偏った結果になると思います。
なかなか話しかけに来ない子の話こそ、意図的に聞くような態度が必要だと思います。
「話し方」の技術
・静かになってから話す
できているようで意外とできていないのが、子どもたちが静かになってから話すということ。
ざわざわしている中で話すことには、次のようなデメリットがあります。
- しゃべっている子に指示が通らない
- しゃべっている子の周りの子が指示を聞き取れない
- 教員が大きな声を出す必要が生じてしまう
- 教員の話に価値をもたせることができなくなる
教員がさあ話そう、としているときにしゃべってしまう子ほど、指示を受け取ってほしい子ではないでしょうか。
当然ながらおしゃべりに夢中になっていては、その子はおろか周囲の子にも指示を通すことができません。
また、ざわついた中では教員も声を張る必要があり、エネルギーを余分に使ってしまいがちです。
それに、子どもたちが「この先生の話はきちんと聞かなくてもいい」と無意識のうちに思ってしまいます。
私たちも、きちんと聞くべき話とそうでない話を無意識に区別しているのではないでしょうか。
子どもたちにとってもそれは同じです。
今は聞くとき!と意識させることで、教員の話が重要であると認識させていきましょう。
・ユーモアを交えて話す
教員になる人は、多くがとてもまじめです。
真面目であることは一般的には美徳ですが、子どもたちに話をするときにはそうとも言えないことがあります。
ただでさえ教員が子どもたちにする話は固いものが多いのに、真面目に話していては子どもたちも息が詰まってしまいます。
そこで、ユーモアが大切になります。
話の途中で、子どもたちがクスッとしてしまうような場面を意図的に作ります。
それは話の内容であったり、話し方であったり、身振り手振りであったり、「間」であったりします。
そりゃあできればそうしたいですよ。でも性格が…
いえ、これは「技術」です。練習すれば誰でも身に着けることができますよ。まずは話の上手な教員を探してみましょう。
意外とどの学校にも、子どもたちを引き付ける話ができる教員はいるものです。
まずはそういった方をお手本として、話し方を磨いてみましょう。
「教え方」の技術
教員の本職は授業です。
いくら事務仕事が優れていようと、部活動指導が優れていようと、授業での「教え方」がよくなくては、学級経営はうまくいきません。
子どもたちが学校にいる間、最も多くの時間を過ごすのが「授業」であるためです。
・わかりやすく教える
よく「難しい話をわかりやすく教えることは難しい」と言われます。
当然ながら子どもたちは、大人たちに比べて圧倒的に物事を知りません。
社会科で言えば「経済」「需要」「概念」といった言葉は、もちろん(一部を除いて)わかりません。
難しい言葉を極力使わずに教えるには、子どもたちが使っている言葉を使って説明したり、子どもたちにとって身近な具体例を出したりすることが有効です。
子どもたちの立場に立って、理解しやすい言葉を使いましょう。
・面白い授業をする
子どもたちが興味を引き付けられるような授業をしたいものです。
そのためには(激務であることを承知で言いますが)教材研究が必要です。
教材研究をすることはもちろん、そのための時間を生み出すことも意識して、毎日を過ごしたいものです。
面白い授業をすることは、それはそのまま担任の教員の評価となり、そして学級経営の基盤をつくっていきます。
僕が見聞きした範囲でしかありませんが、学級崩壊をするクラスでは、担任の先生の授業は面白くありませんでした。
子どもたちが長い時間を過ごすことになる授業を、いかに子どもたちにとって価値のある時間にできるか。
学級経営と授業は密接にかかわっています。
結論:「聞き方」「話し方」「教え方」の技術が学級経営の軸となる
今回の結論です!
・「聞き方」の技術で子どもたちとの距離を近づけよう
・「話し方」の技術で子どもたちに思いを届けよう
・「教え方」の技術で子どもたちに学ぶ価値を伝えよう
学級経営には、それを支える様々な技術が存在します。
今回紹介した技術は、初任者からベテランまで、どんな学級経営でも軸となるようなものです。
これらをもとにして子どもたちと関わり合い、自分の学級経営に合った技術を磨いてほしいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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