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厳しく指導すると、子どもたちから「怖い」って言われます…どうしたらいいんでしょう。
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今回は、こんな疑問にお答えします。
・厳しい指導とは何か悩んでいる人
・子どもたちから「怖い」と言われる人
・保護者から「指導が厳しすぎる」と言われる人
時として、学校では厳しく指導する必要があります。
というよりも、厳しさを示せない教員では、学級を維持することは難しいでしょう。
しかしこの「厳しい」指導、子どもたちに「怖い」と思わせては効果的でない場合もあります。
子どもたちへの指導に迷いを感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「厳しさ」は規準の中に
![fluffy cheetah lazing on ground with eyes closed](https://hanmenkyousi.com/wp-content/uploads/2024/06/pexels-photo-3445530.jpeg)
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「子どもたちに接する大人には、厳しさが必要だ」
こう言われれば、多くの方が「そうだ」と言うでしょう。
しかし、その「厳しさ」のイメージは、とても大雑把です。
厳しい言葉を思い浮かべる人。
厳しい態度を考える人。
強い口調で叱ることを連想する人。
実に様々です。
様々なイメージがある中で、僕が意識するのは次のことです。
「厳しさ」は規準の中に
言葉でも態度でもなく、厳しさはその規準の中にあるべきだと思います。
具体例を挙げながら説明していきます。
厳しさは、言葉や態度の中には「ない」
![young black father edifying calm son at home](https://hanmenkyousi.com/wp-content/uploads/2024/06/pexels-photo-7114229.jpeg)
![young black father edifying calm son at home](https://i0.wp.com/hanmenkyousi.com/wp-content/uploads/2024/06/pexels-photo-7114229.jpeg?resize=1880%2C1253&ssl=1)
とある先輩教員の言葉で、今なお覚えているものがあります。
「厳しさは、言葉や態度の中にはない」
というものです。
その先輩教員は大変厳しいことで有名でしたが、同時に子どもたちから非常に慕われる人でもありました。
先輩が例を挙げていたのは、体育の授業でのことです。
その日、子どもたちは準備運動をだらだらと行っていました。
そこで先輩教員は、優しく笑顔で「準備運動がきちんとできていないから、もう一度やろうね」と伝えます。
もう一度準備運動を始める子どもたち。
しかしまだ、だらだらと行う子どもたちの姿がありました。
すかさず先輩教員は「準備運動がきちんとできていないから、もう一度やろうね」と伝えました。
もちろん、優しく、笑顔で、です。
この話を聞いたときに、「厳しい指導」とは何か、ということを考えさせられました。
だらだらと準備運動を行う子どもたちに「けしからん!」と大声を出すこと。
険しい表情で怒っていると伝えること。
それらも、もちろん「厳しい」指導になるでしょう。
それらの方が効果的な場面もあるかもしれません。
しかし、それらは同時に「恐怖」も感じさせるものです。
「恐怖」を感じさせることで、狙っていた教育効果を阻害することもあるでしょう。
だからこそ、厳しさは規準の中にあるべきだと思うのです。
「厳しい」指導に必要なもの
![person in black pants and black shoes sitting on brown wooden chair](https://hanmenkyousi.com/wp-content/uploads/2024/06/pexels-photo-4101143.jpeg)
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このような「厳しい」指導を行う上で、必要になることはなんでしょうか。
僕がいつも意識しているのは、次のことです。
- 規準をはっきりさせること
- 規準を子どもたちに伝えること
- その際、穏やかに伝えること
まず、そもそもの規準が定まっていなくてはいけません。
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「ここまではOK、ここからはアウト」というラインですね。
この規準を考えることは、学級経営の安定にも直接かかわってきますので、いつも考えたいところです。
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次に、その規準を子どもたちに伝えること、それも穏やかに伝えることです。
子どもたち自身が「ここまではOK、ここからはアウト」だと理解しなくてはなりません。
また、その際に恐怖を感じさせることがないようにします。
そうすることで「厳しい」指導をしていくことができます。
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うーん、かなり根気が必要ですね…
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まさしく!
結論:厳しさは言葉や態度ではなく、規準の中に示す
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今回の結論です!
・厳しさは規準の中に示す
・厳しい言葉や態度は恐怖を感じさせる可能性がある
・子どもたちに規準を理解させる
アドラー心理学において、怒りとは「コストの低いコミュニケーション手段」だと言われます。
声を荒らげたり、怒っている態度を示すことも、これにあたるでしょう。
つまり、そのような”厳しい”指導は、コミュニケーションを放棄しているともとれるのです。
厳しさを規準の中に示すことは、大変根気がいるものです。
何度も何度も、繰り返し伝えていく必要があります。
しかしその地道な繰り返しの中にこそ、僕は目指すべき「厳しさ」があるように思うのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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