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学級王国ではなく、学級民主国家を作る ~QU満足群を上げる手立て?④~

うさ美
うさ美

「学級王国」はよく聞く言葉ですが、「学級民主国家」ですか…よくわからない言葉ですね。

はんめん
はんめん

学級経営を「君主制」ではなく「民主制(共和制)」で行いました、ということです。教員がルールを決めるのではなく、教員も学級の構成員の一員である、というスタンスです。

目次

教員は王様ではなく、大統領でもない

「学級王国」という言葉を聞いたことがありますか?

学級王国とは  (https://tuushin.jp/word/ka-gyou/post_122.html)

学級担任による独自の学級経営を最大限に尊重し、その独立性を強め、教師が互いに他の学級に干渉し合わない状態をさす。各学級における学習および生活の指導について、それぞれの学級担任に一任する考え方やシステムである。学校の諸組織とは無関係に学級における営みが単独で成り立つものととらえ、あらゆる教育活動とその条件整備を学級担任の独自性に委ねる考え方である。

学級をひとつの国として考えた時、教員がその”王”として君臨しているかのような学級の状態を「学級王国」と呼ぶことがあります。

特に学級担任制を導入している小学校の場合、教員に権力が集まりやすい傾向にあると思います。したがって、教員が”王”となりやすい条件が整っているといえるでしょう。国のもつ権力は「行政権」「立法権」「司法権」の3つに分けられますが、学級という限られた閉鎖空間の中では、そのすべてを学級担任が手にすることも可能です。

学級経営を民主主義に基づいて行う

述べてきたように、教室はとても閉鎖された空間です。そこで教員が権力を握ることも可能なのですが、それは子どもたちの主体性や協調性を育むことにはつながりません。というよりも、まったくの逆効果です。教員の顔色をうかがいながら日々過ごしていては、そのような力が育つはずもありません。

ですから、僕はクラスを民主主義で動かします。

民主主義とは (https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/3077/)
  • 民主主義とは、市民が直接、もしくは自由選挙で選ばれた代表を通じて、権限を行使し、市民としての義務を遂行する統治形態である。
  • 民主主義は、多数決原理の諸原則と、個人および少数派の権利を組み合わせたものを基盤としている。
  • 民主主義は、政府を法の支配下に置き、すべての市民が法の下で平等な保護を受けること、そして市民の権利が法制度によって守られることを保障する。
  • 民主主義国の市民は、権利を持つだけでなく、政治制度に参加する責任を持つ。その代わり、その政治制度は市民の権利と自由を保護する。
  • 民主主義社会は、寛容と協力と譲歩といった価値を何よりも重視する。民主主義国は、全体的な合意に達するには譲歩が必要であること、また合意達成が常に可能だとは限らないことを認識している。マハトマ・ガンジーはこう述べている。「不寛容は、それ自体が暴力の一形態であり、真の民主主義精神の成長にとって障害となる。」

とてもわかりにくいとは思いますが、漠然とした「民主主義」についてかなり詳しく説明していると思います。要は「話し合いで決める」「法(ルール)が上」という心構えを教員がもっておくことです。子どもたちに何かを守らせたいときにも、「(先生が決めたルールで)○○しましょう!」では、子どもたちはついてきません。権力によって仕方なく従わされているだけのことです。そうではなく、教員も組織の構成員の一人として、「○○したいのだけれども、どんなルールを決めたらいいかな?」と提案をする。子どもたちとともに話し合い、決定する。そしてそのルールを、教員自身も守る。そんな姿勢を見せることこそが、教室に民主主義を根付かせることになるでしょう。

学級民主国家に必要な前提条件

学級を民主国家として運営していくためには、いくつかの条件があります。

条件

①子どもたちが平等に扱われていること

②子どもたちが「ルールを変えられる」という実感をもっていること

③教員に子どもたちを見守る時間的・精神的余裕があること

①について、教員が子どもたちをどのように扱っているか、ということは、子どもたち同士の関係に大きな影響を与えます。教員が子どもたちを不平等に扱っていれば、当然ながら子どもたち同士の関係はいびつなものになります。平等に扱われたり、発言を認められたりしていないのであれば、学級を民主主義に基づいて運営することは難しいでしょう。

②について、子どもたち自身が「ルール」をどのようにとらえているのかがポイントです。集団の利益を鑑みたときに、不都合であれば変えることができる、ととらえさせたいものです。そうでなくては、話し合いの必要を感じなくなるでしょう。

③について、しばしば指摘される民主主義の欠陥として、時間がかかることが挙げられます。意思決定までの時間が非常に長いため、教員に余裕がない状態では、子どもたちの活動を待つことができないでしょう。

まとめ

はんめん
はんめん

子どもたちが主体的かつ協同的に動くことは、満足度を上げることに影響しているでしょう。

まとめ

・教員は王ではない

・民主主義は話し合いを重視する

・そのためには教員側の余裕が重要

いかがでしたか?教員にとっても、子どもたちが主体的に協調しながら行動している姿をみるのは、とてもうれしいものです。しかしそこに行きつくためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。子どもたちの力を伸ばすためにも、まずは教員の余裕を生み出したいものです。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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