行事も終わって、ほっとひと段落です。ようやく落ち着いて授業ができます。
教員の本職は、何と言っても授業ですからね!激務の中ではありますが、大事にしたい時間です。
ただ最近、ちょっと黒板が汚いことが多くって…誰かが落書きしているみたいなんですよね。
ほほう⁉…それは学級崩壊へと向かう「荒れ」の前兆かも知れませんよ…?
えーっ、そんな大げさな!ちょっと汚れているだけですって!
いえいえ、こういった一見細かなところに現れるからこそ「前兆」なのですよ…。
細かなところに「荒れ」の芽は出る
学級崩壊に至る「荒れ」は、最初はとても細かなところから始まります。
一見すると「こんなことが『荒れ』につながるのか?」と思われるかもしれませんが、ごくごく初めのうちはこんなものです。とても細かいところに現れている前兆を逃さず、子どもたちにきちんと向き合うことができるかどうか。「荒れ」がひどくなってからでは遅いのです。
細かな「荒れの芽」気づくことができるかどうか。まずは子どもたちの様子や教室の環境をチェックしてみましょう。
クラスの6割を掌握する
「荒れ」の芽を育てないために、子どもたちの心をつかんでおくことはとても重要です。とはいえ、クラスはほぼ無作為に集められた子どもたちによって構成されている集団です。当然ながら、子どもたちの特性にはばらつきがあります。
あくまでも経験則ですが、クラスにはほぼ「2-6-2の法則」が当てはまります。
子どもたちの2割が優秀であるとか、そうでないとか、そういうことはここでは関係ありません。子どもたちのうち2割は教員の方を向いてくれる子です。2割は教員の方を向いてくれない子です。そして残りの6割は、どちらにもなり得る子です。ですから、この中間の6割を掌握するように全力を尽くすことが大切です。2割は自然とこちらを向きます。2割はどうあっても向かないことが多いです。だからこそ、どちらにもなり得る6割がクラスの雰囲気を左右します。
教員は信頼されるに足る言動をとる
では、どのようにしたらクラスの6割を掌握することができるのか。それは信頼を得るしかありません。信頼を得るためには、ごくごく当たり前のことを丁寧に行っていくしかありません。具体的には次のようなことです。
後半はややテクニックに走っていますが、前半は人間として重要なことです。当たり前のことをきちんと行っていくことが、結局は信頼を得る近道になるでしょう。
ユーモアのセンスを磨く
当たり前のことをきちんと行うことがとても重要ですが、それだけでは人の心はついてきません。「水清ければ魚棲まず」とあるように、正しさだけではうまくいきません。人の心をつかむためには、ユーモアが必要です。
例えば朝のHRでも、授業でも、集会のときの挨拶でも。子どもたちを惹きつける先生って、話のうまい先生がほとんどです。しかも話の途中で子どもたちがクスっと笑うような、そんなユーモアに関する技術をもっています。ただ単純に話の内容が面白いというよりは、間の取り方が絶妙だったり子どもたちとのやり取りのテンポがよかったりして、子どもたちがクスッとするような感じです。
ユーモアについて言語化することはとても難しいので、上手な人を見て学ぶことがもっとも手っ取り早いように思います。どの学校にも1人くらいは、ユーモアのセンスが抜群の教員がいるものです。そういった先生をよく見て、自分のユーモアのセンスを磨くことは、子どもたちの心をつかむ上でとても重要です。
まとめ
「アリの穴より堤の決壊」ということも往々にしてあります。
いかがでしたか?学級崩壊に至る入り口は無数にあります。一概にコレが原因だとは言うことができませんが、予防をすることはできます。予防をするためにはまず荒れの「芽」に気づき、先手を打って対応する必要があります。「芽」は様々な場面で芽吹いてきますので、タイミングを逃さずに対応していきましょう。
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