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【教員としての第一歩】教育実習生に伝えたいこと

教育実習
はんめん

教育実習生をもつにあたり、伝えたいことを備忘録的にまとめておきます。

まとめ

・授業が本業

・授業を支えるのが学級経営、学級経営を向上させるのは授業

・持続可能な働き方を模索しよう

目次

1 授業について

student writing on a whiteboard
Photo by Tima Miroshnichenko on Pexels.com

教員の本業は授業です。

優先順位としては

  • 授業
  • 学級経営
  • その他もろもろ

くらいだと思っています。

A 研究授業と普段の授業は違うこと

教育実習のときにやりがちなのが「研究授業の準備に集中しすぎるあまり、普段の授業を学ばない」ことです。

僕自身、教育実習で「普段の授業」をあまり見せてもらえなかったために、現場に出てから大変な思いをしました。

うさ美

研究授業の熱量を毎時間に注ぐのは無理ですよね…!

普段の授業の準備はどれくらいか、どのような流し方をするのか。

実習生はそこまで気が回らないでしょうから、最優先で教えていきたいものです。

B 時間を必ず守ること

研究授業なんだから、子どもたちが集中しているから、教科書が終わらないから…

そんな理由を挙げ、授業を延長していないでしょうか。

はんめん

僕は、授業を延長する教員は「プロ失格」であると思っています。

子どもたちと教員は、互いに授業が「〇分間」であると無言のうちに約束をしています。

授業を延長するということは、この約束を一方的に破ることにほかなりません。

しかも多くの場合、子どもたちに拒否権はありません。

また、授業が延長するということは休み時間が短くなるということです。

強権的に、約束を破りなおかつ休み時間を奪うことは、教員がやってはならないことだと思います。

ですから、教育実習生には必ず「授業の時間を守ろう」と伝えます。

もちろん、授業の時間を守っていることを見せていきます。

2 学級経営について

students sitting in their classroom
Photo by Max Fischer on Pexels.com

良い授業をするために必要なものは何か、と問われたら、みなさんは何と答えますか?

はんめん

僕は「良い学級経営」だと答えます。

良い授業は、良い学級経営あってのものです。

しかし同時に、良い学級経営は良い授業があってのものでもあります。

これら2つは、両輪のように切っても切れない関係だと思います。

A 信念を学級経営に生かすこと

「他人には親切に」「あいさつは大切」「勉強すれば道が開ける」…

はんめん

教職は建て前を伝える職業である、と思います。

しかし建て前だけでは、良い学級経営はできないでしょう。

子どもたちの心に届く言葉を発することはできないでしょう。

教員それぞれの信念を伝えようとするとき、教員の言葉は力をもちます。

教員の心の奥底から紡がれた言葉は、子どもたちに伝わります。

そんな学級経営をしてほしい。

教育実習を通して学んでほしいことのひとつです。

B 子どもとの程よい距離感を保つこと

教育実習生は、とても特別な立場です。

一応は「先生」ですが、子どもたちは「お兄さん・お姉さん」としてとらえます。

はんめん

これは若い教員であっても同様です。

子どもたちは、勝手に寄ってきます。

なれなれしい態度もとるようになります。

それらを許していると、やがて教室から規律が失われていきます。

だからこそ、子どもたちとの距離感には常に気を配らなくてはならない、と思います。

子どもたちは「この人はどこまでなら許してくれるか」とこちらを試す行動をよくとります。

この行動を見抜き、一定の線を引くためには経験が必要です。

何に気を付けなくてはいけないか、ということを実習生には伝えるようにしています。

3 教員の働き方について

photo of man wearing gray shirt near sea
Photo by Kripesh adwani on Pexels.com
教育実習生

「教員ってブラックなんですよね?」

以前、このような質問をされたことがあります。

教員の長時間労働は今や広く知られています。

これから教員になりたい、という人こそ、不安を感じるであろうところです。

残念ながら、長時間労働は実態として存在します。

それは「やらなくてはならないこと」と「やったほうがいいこと」が混在しているからです。

そして多くの教員は、この区別をつけることができていません。

結果として、長時間労働をしてしまっている…と僕は考えています。

A 「やらなくてはならないこと」を知る

教育実習生には、教員の仕事はすべてが「やらなくてはならないこと」ではないことを伝えます。

とはいえ、例えば「学級経営」一つとっても「やらなくてはならないこと」と「やったほうがいいこと」は混在しています。

そのため、やろうと思えば無限に仕事ができてしまいます。

ですから最低限の仕事はこれ、ということを整理する必要があります。

そのうえで優先順位をつけていかなくてはなりません。

同時に「やりたいことは無限、時間は有限」であることも伝え、時間を基準にして仕事をすることも伝えます。

B 「やったほうがいいこと」を削っていく努力をする

教員の仕事の中には「やったほうがいいこと」が多数存在します。

部活動、学級通信、時間外の不登校対応…どれも、本来の教員の仕事ではありません。

しかし、やったほうが子どもたちのためには良いことが多いです。

その意味でこれらの仕事は「やったほうがいいこと」ではあります。

しかし、これらをひとつひとつ行っていては、まともな生活を送ることはできません。

そこで「やったほうがいいこと」を削る努力をする必要があります。

はんめん

子どもたちのためにやりたいことは無限にありますが、僕たちの時間は有限です。

これからの教育界を担う実習生にこそ、このことは伝えていきたいと思っています。

まとめ:教育実習生にこそ持続可能な働き方を伝えていく

はんめん

それではまとめます!

まとめ

・授業が本業

・授業を支えるのが学級経営、学級経営を向上させるのは授業

・持続可能な働き方を模索しよう

教育実習生は、教育の現場に不安をもっています。

このような情勢でなお教育の道を志す人に、現場の実態を伝えつつも長く教育の世界にいられるように。

教育実習生を受け持つ方は、大きな責任があると思います。

ともにがんばりましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、良い教員ライフを!

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「魅力的な教員」になるためには?

教育実習

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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