最近よく「ぎがすくーるこうそう」っていう言葉をよく聞くんです。あれって何なんですか?
「GIGAスクール構想」ですね。文科省の出している、新しい学校教育のカタチです。
ギガ?なんだかすごそうですね!メガもあるんですか?
ああ、そのギガではないのです。まずはそこから話しましょうか!
GIGAスクール構想とは
文部科学省の定義する「GIGAスクール構想」とは、次のようなものです。ちなみに、GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略です。
要するに一人一台のパソコン(タブレット)を使って、個に応じた教育のできる環境にしましょう!そんでもって、今までやってきた教員の実践を、ICTを使ってレベルアップさせていきましょう!ということです。
子どもたち一人一人にパソコンが来る時代になるんですね!でも一体、どうやって使ったらいいんでしょう?
一人一台のタブレット!どう活用する?
残念ながら僕の勤務する自治体では、まだタブレットが導入されていません。先行して研究を進めている学校を見ていると、ポイントは2つに絞ることができそうです。
共有化
例えば、ノートを書いたら写真を撮って、それをプロジェクターや電子黒板に投影し、学級全体でアイデアを共有する。あるいは、道徳での心情をグラフ化し、それを全体で共有する。
などといった事例が挙げられています。やはりICTを使う上での一つの目的は、この「共有化」にあるでしょう。ノートしかない状態では、子どもたち同士の思考を共有することが難しいことは事実です。けれどもタブレットとプロジェクターを用いることによって、アイデアの共有をより簡単に行うことができるでしょう。
今まで行ってきた授業を、ICTを使ってさらに良いものにしていく。それが文科省の言うところの「これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す」というものなのでしょう。
検索ツール
こちらの方がイメージしやすい人が多いでしょう。検索ツールをして使うことができれば、例えば次のような授業展開が可能です。
第一次世界大戦はなぜ起きたのでしょう?
えっ…いきなりそんなん言われても…
そこにタブレットがあるじゃろ?
!!
というような展開が可能になります。今は社会を例に出しましたが、どんな教科でも
「発問」
「子どもたちの一人調べ」
「共有」
という流れで授業を行うことができるでしょう。手元に検索ツールがあればこその展開ですね。
タブレット端末を、文房具に
まだ僕の勤務する自治体では導入されていませんが、今後タブレットが配布される予定です。そうなったとき、現在のPC室のように、特別な時間だけタブレットを利用する…なんてことはとってももったいないと思います。
ですから、子どもたちが必要だと感じた瞬間にタブレットが使用できるような環境を作っていくべきだと思っています。それこそ、タブレットを定規やマーカーのような「文房具」として使えるような環境を。
もちろん、問題は山積しています。保管はどうするのか?管理は?充電は?パスワードを忘れたら?紛失したら?破損したら?…などなど。けれども、使っていくしかないのです。ただでさえ時間のない中ですが、今まで行ってきた授業を、タブレットを使ってバージョンアップしていくのです。
生みの苦しみはあるでしょうが、GIGAスクール構想によって学校は大きく変わるでしょう。出欠確認が電話でなくなったり、アンケートをもっと手軽にできたり、不登校の子が授業に参加できるようになったり、教材研究の負荷が軽減されたり…。個人的には、教員の働き方改革に関してもとても大きな可能性を感じています。
まとめ
制限はあるにせよ、可能性の塊です。
いかがでしたか?タブレットがすでに配布された多くの学校でも、その活用の方法については模索中なのではないでしょうか。活用には様々な壁がありますが、教員の労働時間を大幅に削減できる可能性に満ちたツールです。知恵を出し合って、教育をよりよいものにしていけたら、と思います。
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