今年度は教育論文を書いてみようと思うんです!でもどうやって書けばいいのでしょうか?
今回はこんな疑問にお答えします。
・教育論文を書こうと思っている人
・教育論文の書き方を知りたい人
・教育論文と実践報告の違いを知りたい人
教育実践を論文の形にすることは、研究のまとめという意味でも、次年度の研究を考えるという意味でも、とても重要です。
しかしよくありがちなのが、教育論文ではなく実践報告の形になってしまう、というもの。
その違いはどういったものなのでしょうか?
また、教育論文の書き方とはどんなものなのでしょうか?
先に結論を書いておきます。
・子どもを主体にする
・論を展開する
・そのために見通しをもつ
教育論文を書こう!と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
教育論文と実践報告の違い
教育論文と実践報告は、似て非なるものです。違いを述べていきます。
実践報告とは
- 研究授業の「記録」をまとめたもの
- 「教員」が「何」を行ったのかを書く
- どんな教材「を」使ったのかを紹介する
これに対し、教育論文は
教育論文とは
- 論文としての形式を整えたもの
- 「子ども」の「変容」を書く
- どんな教材「で」教えたのかを書く
といった違いがあります。
うーん…あまりよくわかりません…
ざっくりいえば、実践報告は教員が主体、教育論文は子どもが主体、といったところです。
ああ!それならなんとなくわかりそうです!
それでは次に論文としての形式とはどのようなものなのか、見ていきましょう。
論文としての形式とは
特に決まった形式があるわけではありませんが、論文として書く以上、自分の論(主張)を展開していく必要があります。
一般的には、次のような流れとなるでしょう。
論文としての形式~論を展開していく流れ~
- 問題提起をする
- 実態の把握をする
- 仮説を設定する
- 授業実践を行う
- まとめをする
- 成果と課題を整理する
一つずつ、例を出しながら見ていきましょう。
例:テストの点数を上げるにはどうしたらいいのか?
①問題提起
わがクラスの子どもたちは、どうも学習が苦手である。
テストの平均点は50点くらいである。点数を上げていくには、どうしたいいのだろうか?
②実態の把握
〇月のテストの平均点は、国語:60点、算数:40点、社会:50点、理科:50点…であった。算数が特にできていないことが実態としてわかった。
③仮説の設定
算数の苦手な子どもたちに、わかりやすい授業を展開すれば、子どもたちの理解は深まり、テストの点数が上がるだろう
④授業の実践
わかりやすい授業をするために、こんな手立てで授業を行った
⑤まとめ
結果として、点数が上がった。仮説は証明された。
⑥課題の整理
今回の研究を通して、このような課題が残った。それは、学力差が開いてしまったことだ。
とまあ、このように
論が展開されていけば、それは「論文」と呼ばれるものになります。
ただなかなか難しいもので、論文を書くためにはある程度の見通しをもって学級経営なり教科経営なりにあたらなくてはなりません。
行き当たりばったりの毎日では、とても論文を書くことはできません。
ですから、まずは教員の仕事に慣れ、年間の見通しが立つようになってから取り組むといいんじゃないかな…と思います。
説得力のある教育論文の書き方はこちらで紹介しています。
結論:子どもを主体にして、論を展開させよう
今回の結論です!
・子どもを主体にする
・論を展開する
・そのために見通しをもつ
教育論文というと、どうも難しいイメージや面倒なイメージがあります。
無理して書いても特に給料が上がるわけでもありません。
しかしやってみるとわかりますが、自分の経験を確実に力とすることができます。
余裕があったらで構いません。
まずは研究実践から論文への第一歩、踏み出してみませんか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
コメント
コメント一覧 (2件)
とても勉強になりましたこれからのために多変役に立ちます。
会社の後輩たちのため自分のためになります露文書きます。