
今年度は、教育論文を書いてみようと思います!

おおっ!いいですねえ、やる気ですねえ!

いやまあ実際のところは、書かなくてはいけない事情があるのですが…まず、何から始めればいいのでしょう?

自治体によっては、初任者研修の一環となっているところもありますからね。書き方をきちんと学んでおきたいものです!
教育論文と実践報告の違い

教育論文と実践報告は、似て非なるものです。違いを述べていきます。
・研究授業の記録をまとめたもの
・教員が何を行ったのかを書く
・どんな教材を使ったのかを紹介する
など
これに対し、教育論文は
・論文としての形式を整えたもの
・子どもの変容を書く
・どんな教材で教えたのかを書く
など
といった違いがあります。
論文としての形式とは

特に決まった形式があるわけではありませんが、論文として書く以上、自分の論(主張)を展開していく必要があります。
一般的には、次のような流れとなるでしょう。
①問題提起をする
②実態の把握をする
③仮説を設定する
④授業実践を行う
⑤まとめをする
⑥課題の整理を行う
一つずつ、例を出しながら見ていきましょう。
例:テストの点数を上げるにはどうしたらいいのか?
①問題提起
わがクラスの子どもたちは、どうも学習が苦手である。テストの平均点は50点くらいである。点数を上げていくには、どうしたいいのだろうか?
②実態の把握
〇月のテストの平均点は、国語:60点、算数:40点、社会:50点、理科:50点…であった。算数が特にできていないことが実態としてわかった。
③仮説の設定
算数の苦手な子どもたちに、わかりやすい授業を展開すれば、子どもたちの理解は深まり、テストの点数が上がるだろう
④授業の実践
わかりやすい授業をするために、こんな手立てで授業を行った
⑤まとめ
結果として、点数が上がった。仮説は証明された。
⑥課題の整理
今回の研究を通して、このような課題が残った。それは、学力差が開いてしまったことだ。
とまあ、このように
論が展開されていけば、それは「論文」と呼ばれるものになります。ただなかなか難しいもので、論文を書くためにはある程度の見通しをもって学級経営なり教科経営なりにあたらなくてはなりません。行き当たりばったりの毎日では、とても論文を書くことはできません。ですから、まずは教員の仕事に慣れ、年間の見通しが立つようになってから取り組むといいんじゃないかな…と思います。といいつつも、僕の勤務する自治体では1年目から書かされましたが。
まとめ

仮説を証明するために、論を展開するのが「論文」です
・自分なりの論を展開しよう
・そのためには年間の見通しが必要
いかがでしたか?教育論文というと、どうも難しいイメージや面倒なイメージがあります。無理して書いても、そんなに給料が上がるわけでもありません。でも、やってみるとわかりますが、実践をまとめることになりますので、自分の経験を確実に力とすることができます。余裕があったらで構いません。まずは研究実践から論文への第一歩、踏み出してみませんか。
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