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手の抜き方 ~大人のための仕事効率化~

うさ美
うさ美

定時で帰れる日が続いています!

はんめん
はんめん

今は緊急事態宣言中ですからね。しかし、こうでもしないと定時に変えることのできない仕事っていったい…

うさ美
うさ美

そうそう、いつもは時間外勤務が多くなっちゃうんです。何かと時間がかかってしまうんですよ。

はんめん
はんめん

どうしたら効率よく仕事をこなすことができるのか、答えは「手を抜くこと」です!

うさ美
うさ美

うーん、言いたいことはわかるんですけど、仕事に手を抜いたらダメじゃない?

はんめん
はんめん

なんでもかんでも手を抜くのではなく、軽重を付けていくのです。仕事には絶対に手を抜いてはいけない部分と、そうでない部分があります。そこの区別を自分でつけていくのです。

うさ美
うさ美

じゃあ、具体的にはどこなら手を抜いて良いんですか?

はんめん
はんめん

具体例を挙げながらお話していきましょう!

目次

「手を抜く=悪いこと」という風潮

僕の周囲の教員の中には、手を抜くなんてとんでもない!という人が多い気がします。仕事は一生懸命にやるものだ、そうでなくてはいけない、という考え方です。それは美徳ではあるのですが、時間外勤務が過労死ラインを優に超えるこの状況で「そうかすごいな。何言ってんだおまえ」と言われても仕方ないとも思います。

問題は、いかにして仕事の質を落とすことなく手を抜き、時間の効率化を図るか、という点です。主に2つのことを考えていきましょう。一つは「目的を確認すること」、もう一つは「満足値を下げること」です。順に説明していきます。

目的を確認する

教員に限らず、手段が目的化することはよくあります。近い例でいくと、”ステイホーム”でしょうか。家にいることはコロナを感染させないための手段であるのに、いつの間にか家にいるために”ステイホーム”してしまっている。なぜこのようなことになってしまうかというと、目的を確認していないからです。

部活動にかかわる教員の勤務体系の問題がたびたびクローズアップされますが、いまひとつ解決に向かっていかないのも、これが原因のひとつではないかと思います。我々は何のために部活動の顧問を引き受けているのでしょうか?

漠然と「子どもたちの成長のため」という人もいるでしょう。「勝つため」という人もいるでしょう。けれども、もっと大きな視点でそもそもの部活動の目的を考えなくてはいけません。

中学校学習指導要領(平成29年3月改訂、平成33年度全面実施) より抜粋  

第1章  総則
第5  学校運営上の留意事項
1  教育課程の改善と学校評価,教育課程外の活動との連携等
ウ  教育課程外の学校教育活動と教育課程の関連が図られるように留意するものとする。特に生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする。

学校の教育が学習指導要領に則って行われる以上、確認すべきは学習指導要領そのものです。上記のように、部活動の目的はその競技などに「親しませ」、「責任感や連帯感をはぐくむ」きっかけをつくることです。

そのことを再確認できれば、休日に練習に明け暮れたり、毎週のように試合を行ったりすることがいかに荒唐無稽であるかわかりそうなものです。一部には部活こそすべて、という考えの方もいらっしゃるので、多様性とはそういうものなのかもしれません。ですがこのように目的を確認することは、無駄を減らし仕事の効率を高めると同時に、手を抜くことへの正当性をもたらします。仕事の質は落とすことなく、評価も落とすことなく、合理的に手を抜くことができます。教員は時間をかけると評価される傾向がありますので多少肩身の狭い思いをするかもしれませんが、忖度せずにいきましょう。

満足値を下げる

僕は今までに何度か、完璧を求める教員に出会ったことがあります。彼らに共通するのは、「やれるだけのことをやろう」「自分は能力が低いから、その分時間をかけないといけない」という考え方と、長い時間外労働です。努力することは素晴らしいことですが、定められた時間内に仕事を終わらせるのがプロだと思います。

そのためには「100%の仕事を時間オーバーでもいいから行う」のではなくて、「70%の仕事を時間内に行う」ように、仕事の内容から時間へと意識を移していく必要があるでしょう。前述の「教員は時間をかけると評価される傾向がある」事実は、いかに教員が時間ではなく仕事の内容に主眼を置いているかということをはっきりと示しているでしょう。

時間を優先せず仕事の内容に重きを置いているために、教員の時間外労働が問題となってきます。満足するための値を100%から70%にまで下げて、時間を優先的に考えるようにすることが「手を抜く」ということです。

具体的に、手を抜けるところは?

教員の仕事は実に多岐にわたるため、手を抜ける仕事の例を挙げるよりは、手を抜けない仕事を挙げていった方が良いでしょう。

絶対に手を抜けないこと(手を抜くことで余計な時間がかかること)

・保護者からのクレーム対応

・緊急性の高い生徒指導

以上です。これ以外は、なんとかなります。それこそ70%の仕事でも大丈夫です。普段の授業も手を抜けない!という人、その通りです。その通りなんですけれども、あえて70%にしてみましょう。生まれた時間と精神的な余裕によって、授業構想はきっとさらに深まっていきますよ。

まとめ

まとめ

・手を抜くことは悪くない

・まずは目的を確認しよう!

・その上で70%の力で仕事をして、それでも良いと思い込もう

いかがでしたか?教員の仕事には終わりがなく、やろうと思えば24時間をすべてつぎ込んでも、時間が足りません。だからこそどこかで線を引かなければならないのですが、100%の仕事を目指しているとプライベートの時間が削られ、悲惨な生活になってしまいます。70%の仕事で満足できるように、心を変えていけるといいですね。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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