毎日学校を出るのが21時です…どうしたら早く帰れますか?
今回は、こんな疑問にお答えします。
・早く帰れるようになりたい人
・自分の時間を持ちたい人
・プライベートを充実させたい人
教員の仕事量は暴力的ですらあります。
やってもやっても終わらない、時間だけが過ぎていく…その恐ろしさは体験した人にしかわかりません。
しかも残業代は支給されません。
これは給特法という法律によるものです。
2021年10月の埼玉県での裁判でも、教員には残業代が支給されないという判断がなされました。
給特法の下で残業代が支給されることは、今後もないでしょう。
僕自身、以前は月200時間を超える時間外勤務をしていました。
けれども3つのことを実践してから、17時台には帰宅することができるようになりました。
時間外勤務は20時間ほど。
およそ10分の1まで減らすことができました。
何をしたら早く帰ることができるようになったのか?
先に結論を書いておきます。
・仕事の優先順位を下げた
・部活の顧問を辞めた
・子どもたちに仕事を任せ、主体的に動けるようにした
「早く帰りたい」「私生活を充実させたい」と思っている方はぜひ参考にしてみてください!
理由1:仕事に対する優先順位を下げた
以前は、仕事を終わらせたら帰宅するようにしていました。
え?それが普通じゃないんですか?
それだと暴力的な仕事量をこなすには、多くの時間が必要になるのです。
まずしたことは、自分の中の優先度の確認です。
以前の僕は、仕事がかなり上位の方にありました。
- 仕事
- 自分のこと
- 家族のこと
- 家事
- 趣味
このような感じでした。
けれども、こんな生活をこれから先も続けていくのか?と自分に尋ねたとき、答えは「No」でした。
この先も仕事中心の生活をしていていいわけがない。
そう思いなおし、優先順位を意識的に変えました。
- 自分のこと
- 家族のこと
- 家事
- 仕事
- 趣味
このように変更しました。
当然ながら1日は24時間しかありませんので、全てのことに心ゆくまで時間をかけることはできません。
人生の主人公は、自分自身であるべきだと僕は思っていますので、まずは自分自身を大切にしようと思いました。
それまでの仕事中心の生活では、21時に帰宅し、ご飯を食べ、風呂に入って寝る。
そして6時に起き、30分で支度して、職場へ向かう。
土日も部活で朝から夕方まで家を空ける。
このような生活をしていました。
家事・育児は妻に任せ、自分は仕事に打ち込む。
自分の人生の時間や、家族と過ごす時間を削ってまで仕事をすることが、本当に自分のしたいことなのだろうか。
漠然とそう思いながらも、多忙さに流されながら日々を過ごしていました。
そんな僕が仕事の優先順位を下げることは、簡単なことではありませんでした。
「これでいいのか?」
と自信が無くなったり、
「みんなはきちんと仕事をしているのに」
と自分を責めたりすることもありました。
しかし、同時に「この先も仕事中心の生活をしていていいわけがない」とも強く思っていました。
僕が具体的に行ったことは「絶対に帰る時刻を決める」ことです。
僕の場合は18時に設定しました。
どんなに仕事が残っていても、必ず18時には学校を出る。
そう決めて仕事をしました。
実際にやってみると、いかに自分が時間を無駄にしていたか実感しました。
18時に帰る!というゴールを自分で決めることで、効率よく時間を使えるようになった気がします。
そして18時に帰り続けるようになると、周囲が変わってきました。
「はんめんは18時に帰る人」
というイメージがついたのです。
ですから緊急の生徒対応などで18時過ぎまで残っていると、
今日は遅いね?何かあったの?
などと言われるようになりました。
これはとても大きな変化でした。
一つ目は、このように仕事に対する優先順位を意識的に下げてみました。
もう少しくわしいことをこちらの記事に書いてありますので、よろしければご覧ください。
理由2:部活の顧問を辞めた
次に、部活の顧問を拒否しました。
以前の僕は、部活の顧問も教員の仕事だと思っていました。
いえ、多くの教員がそう思っていることでしょう。
まさか部活の顧問が職務ではなく、拒否することができる業務だとは思いもしなかったのです。
部活の顧問を拒否する方法や法的な根拠についてはこちらの記事をご覧ください。
部活の顧問をやめて、何か不都合がありませんでしたか?
いえ、別にありませんでしたよ?
心配されるのは人間関係の悪化ですよね。
同僚と、保護者と、子どもたちと…どうなるのか、僕も不安でした。
しかし最も大きな問題は、自分が顧問をやらないことについて罪悪感を持っていることでした。
ですから他人の目が気になってしまうのです。
僕の場合、その罪悪感を消すためには「部活の顧問をやめさせてもらう」という意識から「部活の顧問は余分な仕事」という意識になるまで、法的な根拠を学ぶ必要がありました。
そうして自信をもって部活の顧問を拒否すると、周囲は
「はんめんは部活の顧問をやらない人」
との認識が広がっていきます。
それが普通になっていくのです。
理由3:子どもたちを動かすようにした
そして、あらゆる場面で子どもたちを動かすようにしました。
誤解を恐れずに言えば、教員が全てをやった方が楽なのです。
教員がルールをつくり、指示をし、子どもたちはそれに従う。
こちらの思惑を超えてくることはなく、管理もしやすくなります。
しかし、時間と手間がかかります。
教員が考えなくてはならないことが多すぎるのです。
そこで、子どもたちに任せてみることにしたのです。
学級のルール作りから、係の仕事、当番活動…そういった学級での組織的な役割を、子どもたちに任せました。
もちろん、うまくいかないこともたくさんあります。
特に初めのうちは、うまくいきません。
それでも、失敗を繰り返しながら、子どもたちは自分たちで学級を回せるようになっていきます。
けれども、子どもたちに任せるとはいえ、放置していてはよくなりません。
失敗するたびに、どうしたらよくなるのか、どんな方法ならよかったかを一緒に考える必要があります。
そのたびに子どもたちは次の方法を考え、修正していきます。
すると7月ごろから、教員が頭を使わなくとも、様々な仕事が回り始めます。
子どもたちが中心となって学級運営がなされ、教員は「ありがとう」「お疲れ様」と言うだけでよくなります。
学級運営に割く時間や労力を、他の仕事に割り当てることができます。
そうすることで、結果的に早く帰ることができるようになります。
より具体的な方法はこちらの記事で紹介しています。
結論:考え方を変え、仕事量を減らし、子どもたちが主体的に動くようにした
今回の結論です。
・仕事の優先順位を下げた
・部活の顧問を辞めた
・子どもたちに仕事を任せ、主体的に動けるようにした
早く帰りたい、と思う気持ちは、年々強くなっています。
教員の仕事が大好きで仕方ない方は共感できないかもしれませんが、僕は自分の人生を充実させることがよりよい仕事をするために必要だと考えています。
そのために何をするか。
何をしないか。
法律とも照らし合わせながら、自分で取捨選択していきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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