「子供たちのために、少しでも良い授業をしたい」「掲示物も綺麗に整えなきゃ」 そう思って、夜遅くまで明かりのついた職員室で一人頑張っているあなた。
うさ美はいはいはーい!



その姿勢は、教師として本当に尊いものです。
ですが、ベテランの私からあえて厳しいことを言わせてください。
「100点の仕事を追い求める先生から、順に心と体が壊れていきます。」
教員の仕事には「終わり」がありません。
100点を目指せば、無限に時間を吸い取られます。
1日5コマの授業をすべて100点のクオリティでやろうとすれば、物理的に時間が足りなくなるのは当たり前です。
プロの教師とは「一瞬だけ輝く100点」を出す人ではなく、「毎日安定して70点〜80点の仕事を出し続け、笑顔で教卓に立ち続ける人」のこと。
今日から「丁寧さ」という名の呪縛を解き放ち、「時間内に終わらせること」を最大の正義に書き換えましょう。
今すぐ捨てるべき「3つのこだわり」
具体的にどう「手を抜く」べきか。
私が月80時間の残業を減らす過程で捨てた、3つのこだわりを紹介します。
1. 「自作スライド・自作プリント」の呪い
教科書会社が提供しているデジタル教科書や、指導書に付随するワークシートを120%活用してください。
- 具体的なアクション: ネット上の「教育の鉄人」たちが公開している指導案やスライドを遠慮なく「パクる」こと。あなたがゼロから1時間かけて作るスライドより、プロが作ったものを3分でカスタマイズする方が、授業の質は上がります。浮いた57分で、子供たちのノートを見に行く機動力を手に入れてください。
2. 「全員平等」の呪い
「全員に同じ分量の所見を書く」「全員の連絡帳に毎日コメントを添える」……これは不可能です。
- 具体的なアクション: 今日は「この3人だけ」に注力すると決める。他の子はスタンプや短い一言でOK。全員を平等に救おうとして共倒れになるより、優先順位をつけて確実に一人ひとりと向き合う時間を作る方が、結果として学級は安定します。
3. 「机の綺麗さ」の呪い
書類を完璧にファイリングしようとしないでください。
- 具体的なアクション: 「未処理」「処理済み」「保管」の3つのボックスを用意し、放り込むだけ。ファイリングの「美しさ」は1円の給料にも、子供の成長にも繋がりません。
明日から使える「時間内」で終わらせる思考の呪文
最後に、心が折れそうになった時に唱えてほしい呪文を授けます。
「この仕事、残業代(超勤4項目)の対象だっけ?」


校務分掌の会議が長引いた時、行事の飾り付けにこだわりたくなった時、この言葉を思い出してください。
法的に「やらなくていい仕事」に、あなたの人生の大切な時間を捧げる必要はありません。
「5分考えて進まない事務作業は、すぐに先輩に聞く」 これも鉄則です。
1年目のあなたが悩む時間の9割は、先輩に聞けば10秒で解決します。
「自分で考えろ」なんて言う先輩は無視していい。効率化の基本は「他人の脳を借りること」です。
時間内でできる最善を尽くす
「時間をかけて、よいものをつくる」このこと自体は、とても素晴らしいことだと思います。
教職が専門職である以上、よりよいものを求めることは当然のことですし、またそうでなくてはならないとも思います。



ただし、それは勤務時間内でのことです。
勤務時間が明確に決まっており、しかもその後の残業代も出ないというのであれば、これはもうその時間内でできる仕事をしていくしかありません。
それなのに教員の多くは、「時間をかけて、よいものをつくる」という思考に染まっています。
教員を労働者としてみた場合、この発想は明らかに間違いです。
正しくは「時間内にできる最善を尽くす」です。
まずは時間ありき、で考えてみましょう。
教員の時間的・精神的余裕こそが、教育の質を上げ、結果として子どもたちのためになるだろう、と僕は思っています。



まずは異常さに気づくことです。
そこから発想を転換させましょう。
具体的な時短の方法は、まだまだあります。
知っているだけでずいぶんと違いますので、ぜひ活用してください。


















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