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「承認欲求」の否定|アドラー心理学で変わる学級経営と児童理解

アドラー心理学において、承認欲求は大きなテーマの一つです。

アドラー心理学は承認欲求を否定しています

承認欲求といえば、そう、みなさんご存じの、「マズローの欲求階層説」があまりにも有名です。

https://ferret-plus.com/5369

はんめん

このサイトがわかりやすかったです。

簡単にさらっておくと、人間には食欲や睡眠欲などの「生理的欲求」から始まり、最も高尚な「自己実現欲求」までの5段階の欲求がある、という説です。

承認欲求は上から2番目に位置し、他人から認められたり、尊敬されたりしたい、という欲求のことです。

普通にみなさんに備わっている欲求でしょう。

だれだって褒められたらうれしいし、認められたら喜ぶものです。

はんめん

しかし。

僕の思考の軸となっているアドラー心理学では、この承認欲求を否定しています。

それはなぜか?ということと、では教育の場にどうやったら生かせるのか、ということを紹介しようと思います。

目次

承認欲求とは

結論から述べます。

承認欲求を満たすということは、

他者の期待を満たすために生きることになるから

です。

具体的に考えていきましょう。

人は誰だって認められたい。

それでこそ自分の行動が正しいのだと確信を持つことができるし、自分に価値があるのだと感じることができます。

はんめん

それはその通りでしょう。

ともすれば劣等感にまみれがちな私たちにとって、他者からの「いいね」は、とてもとても心に深く刺さります。

けれども、その先には何があるのでしょう。

待っているのは、「いいね」をもらうために行動するようになる、ということです。

承認欲求が満たされると、心地よい。

気分がよくなる。

人格そのものまで、肯定される気がする。

そういうものでしょう。

けれども、その快感を得るために行動してしまうようになってしまっては、その人生はだれのものになるのでしょうか

他者からの承認を求め、その期待に沿うように行動するようになったら、自分の人生を生きていると言えるのでしょうか。

ですから、アドラー心理学は承認欲求を明確に否定します。

他者の期待など、満たす必要はありません。

大切なのは、自分がどのように生きるか、ということなのです。

教育への応用

承認欲求を満たすように行動していくと、他者の期待に沿うように行動するようになってしまう。

では、この事実は教育現場において、どのように応用することができるのでしょうか。

はんめん

学校現場もまた、承認欲求を満たそうとする試みであふれています。

教師からの声掛け・添削、順位、通知表、受賞の報告など、枚挙にいとまがありません。

学校教育は承認欲求を満たしていこうという立場ですので、当然のことです。

その最たるものが、賞罰教育です。

いいことをすれば称賛され、悪いことをすれば罰せられる。

当たり前のように感じられます。

確かに、社会や集団の秩序を保つために、一定以上の効果があるでしょう。

けれども、この賞罰教育の一番の弊害は、「称賛されなければ、やらない」「罰を与えられなければ、やってよい」という考え方を、無言のうちに生徒たちに伝えている、という点にあります。

つまりは善悪の判断基準を、他者の目があるかないかによって変えてしまうということです。

見ていなければ良いこともしないし、見られていなければ悪いことも平気でする。

他者の目を気にして、自分はどう思うのか、という最も大切なことに触れない。

これらが、賞罰教育の弊害です。

学校教育の流れが承認欲求を満たし、かつ賞罰教育を推進する方向にある限り、この流れを変えていくことは容易ではありません。

ですからそれらの弊害を知ることが、まずは第一歩でしょう。

例えば、ゴミ拾いをしている生徒がいたとします。「えらいぞ」とほめるのか、「ありがとう」と感謝するのか。

その声掛けひとつとっても、生徒が感じることは違ってくるでしょう。

承認欲求を満たされるからというわけではなく、自分の中から湧き上がるもの(カント風にいえば”良心”でしょうか)に従って、人生を生きていく生徒を育てていきたいものです。

まとめ

はんめん

ずいぶんと固い話になってしまいました。

教師がどのような思想をもって生徒に接するか、ということは、とても大きな意味をもつでしょう。

少しでも興味がわいたのなら、アドラー心理学を学んでみることもよいと思います。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して15年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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