教員を続けていると、メンタルしんどいですよね…安定させる方法ってありますか?
今回はこんな疑問にお答えします。
・メンタルを安定させる方法を探している人
・教員を続けていく自信が揺らいでいる人
・毎日を楽しみたい人
教員に限らず、メンタルを安定させることができれば、それだけで仕事のパフォーマンスは上がりそうですよね。
自分の気持ちをコントロールし、しなやかなメンタルを保つことができれば、様々な変化にも対応しやすくなります。
では、どうすればメンタルを安定させることができるのでしょうか?
先に結論を書いておきます。
・すべて「完璧」にこなそうとしない
・絶対に「今日しなくてはいけないこと」を考える
・自分の「最低限」を知る
「 メンタルを安定させる方法を探している 」「 教員を続けていく自信が揺らいでいる 」という人は、ぜひ参考にしてみてください!
そもそも論:「完璧」を目指さない
教職を選ぶような人は、多くの場合次のような特徴をもっています(はんめん調べ)
- 真面目である
- 一生懸命に仕事に取り組むことができる
- よくないことを分析して次に改善しようとすることができる
え?すばらしいじゃないですか!
そうですよ。多くの先生方は、現在のような劣悪な労働環境であっても誠実に仕事をこなす、すばらしい人間性をもっています。
ただし…これらの特徴は、裏返すと次のようなことにもなります。
- 完璧(100点)を目指そうとする
- 手を抜くことができない
- 適当に流すことができない
ううむ…思い当たりますねえ…
教員は真面目であるがゆえに、膨大な仕事量を前にしても手を抜くことをしないのです。
そしてメンタルをやられていくわけですね…
現在の教員の仕事量は、完全に常軌を逸しています。
けれども真面目な教員は、すべてを精一杯こなそうとします。
当然、そのためには膨大な時間が必要です。
したがって平日も夜遅くまで仕事をし、休日も学校に行って…という生活になってしまいます。
そんな生活をしていては、当然ながらメンタルをやられてしまいます。
いえ、やられないほうがおかしいです。
そこで僕は教員のみなさんに「『完璧』を目指さないこと」を提案します。
そういうと必ず現れる人たちがいます。
100点を目指すからこそ80点くらいになるのであって、初めから80点を目指していてはどんどんできなくなってしまう!
はい、通称「80点を目指すなんてけしからんおじさん」ですね。
なぜか学校によく出没します。なんなら教員の中にも生息しています。
この理論自体を否定はしません。
でもねえ、「80点の仕事だけどメンタルがぶっ壊れる」のと、「50点の仕事だけど人生を楽しむ」の、どっちがいいの?って話なんですよ。
考えるまでもなく後者じゃありませんか?
それくらい、現在の教員に期待されている仕事量は異常なのです。
ですから僕は「『完璧』を目指さないこと」を提案します。
具体案1:明日でいいことは明日にやる
具体的な提案としての一つ目は「明日できることは明日やろう」というものです。
えっ…よく「明日やろうは馬鹿野郎」と言われるので、できるだけ今日にやろうとしていますが…
その心がけは立派ですが…その結果、残業が続き、疲労がたまり、良い状態で子どもたちの前に立てていないのであれば、やはりそれはよくないのですよ。
何度も言いますが、教員の仕事量は異常です。
ですから真面目な人ほど、それらを「きちんとこなそう」「時間をかけてなんとかしよう」と考えてしまいます。
僕は、この仕事の最も大切なことは「心身ともに良い状態で子どもたちの前に立つ」ことだと思います。
そのためには「明日できることは明日やろう」くらいでちょうどいいと思うのです。
いえいえ、でも現実問題として仕事は山積みで…あ!
そう、そこで「完璧を目指さない」という考えが出てくるわけです。
すべての仕事を完璧にこなそうとすると、どうしても無理が生じます。
だからこそ、仕事に優先順位をつけましょう。
絶対に今日やるべきものと、明日でいいもの、一週間後でもいいもの…といった具合です。
そして、絶対に今日やるべきもののみをこなしていきましょう。
「今日やるべきこと」が明確になると不思議なことに、先を見る余裕が出てきます。
もう少し突っ込んだ話はこちらの記事でしていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
具体案2:自分の「最低限」を知っておく
皆さんは、自分が最低限、どれだけの準備をしておけばいいのかわかっていますか?
授業や、集会や、行事や、委員会や…私たちの仕事には、もろもろの準備が必要ですよね。
もちろん準備を徹底的にしておくに越したことはないのですが、そうも言ってられません。
では、これらの仕事をこなすための最低限の準備とは、いったいどのくらいのものでしょうか?
それを理解するには、まず手を抜いてみなくてはなりません。
例えば授業の準備。
人によって板書案が必要だったり、赤本を読み込んだり、ノートに授業の流れを書き込んだりと、必要な準備が異なりますよね。
では、授業を行うための最低限の準備とはどんなものなのでしょう?
その答えを出すためには、自分で試してみるほかないのです。
僕の場合ですと、以前はすべての授業に板書案を準備していました。
それが最低限だと思っていたからです。
ところが…赤本を一回見ただけでも、かなり「できる」ことに気づいてしまいました。
すると、時間に余裕ができてくるわけです。
もちろん、教科や経験によってそれは異なりますし、毎回ではいけませんし、学習していなくてはなりませんが。
自分の「最低限」を知っておくことは、メンタルを良好に保つうえでとても重要だと思うのです。
結論:異常な仕事量に忙殺されないよう、適当さを身に着けよう
今回の結論です!
・すべて「完璧」にこなそうとしない
・絶対に「今日しなくてはいけないこと」を考える
・自分の「最低限」を知る
今でこそ僕も月20時間ほどの時間外勤務に抑えることができるようになりましたが、以前は200時間を軽く超えていました。
もちろん仕事量が異常ではあるのですが、教員自身の「考え方」もかなり大きな要素だと思うのです。
せっかく教員となったあなたがメンタルを良好に保ち、ずっとこの仕事を続けることができますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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