保護者の対応。苦手にしている人も多いと思うんですよね。僕も得意なほうではありません。特にガンガン来る保護者は苦手。
もしかしたら削減されているのかもしれませんね、懇談会。僕の勤務校では、1学期・2学期にそれぞれ1回ずつあります。
懇談会までの期間が勝負だ!
最初に言ってしまいますが、いい関係が懇談会までにできているかどうか?が勝負です。
そのためにはよくないことも面倒くさがらずに連絡して、家庭の連絡を取り付けられる状況にしておくことです。問題行動とまではいかないけれども、忘れ物が多いことを相談しがてら最近のことを伝えておく、とか。そういう地道な布石が、のちのちになって効いてくるものです。
逆に言えば、そういった毎日の連絡とか報告とかをしていないのに、いざ懇談会で「実はこんなことがありまして…」と切り出しても、保護者としては「何だよそれ、そのときに言ってくれよ!そうしたら対応したのに(本当にするかどうかは別問題です)!」と感じます。それはいわゆる不信感であり、保護者の担任に対する不信感は、必ず生徒に伝わります。そこからクラスが崩れることも、よくあります。
長時間労働が問題になっていますし、ホントは保護者への連絡も少なくした方が早く帰ることができるのですが、昨今は”子ども”のままの保護者もたくさんいます。そういう人への対策として、あらかじめ先手を打っておくイメージです。結果として労働時間を少なく抑えている、というような。
保護者との関係を作るチャンスとしては、あとは授業参観がありますね。面白い授業をすることです。
「授業が面白い先生のクラスは、崩れない」という言葉を初任者のときに聞いて、これは確かだと思います。というよりも、「崩れているクラスの担任の授業は、面白くない」と言ったほうが正確かもしれません。いくつものケースを目の当たりにしてきて、学級崩壊は教師によるものだ、と認識しています。やや偏りがあるかも知れませんが。
当然ながら、保護者も見に来る授業参観で、面白くない授業は見せたくないものです。それよりも、生徒たちが生き生きとしていて、かつ大人の目線から見ても知的に面白い、そんな授業を見せるだけで、保護者との関係は格段によくなるでしょう。
大切なわが子を預けるのなら、授業が面白い先生のほうがいい!
と、保護者は思うものでしょう。僕自身もそう思います。授業が面白いということは生徒の学習効果を高められるだけではなく、この先生は教師として優秀である(=信頼が置ける)という認識を、生徒と保護者にもたせることができるのではないでしょうか。
懇談会当日!何を話すか決めておこう
懇談会までに何をするかが大切です。織田信長も似たようなことを話していますよね。準備は大切。
さて、では当日ですが、何をどの順番で話すかを決めておきましょう。僕の場合、
①今日はお越しくださいましてありがとうございます
②1学期の様子は、いかがでしたか?
③(②で話されたことを踏まえられるとベスト)学校では、こんな姿が見られましたよ
④今、気になっていることは何かありますか?
⑤お忙しい中、時間を割いてくださいましてありがとうございました
というような流れでいくことが多いです。学期や学年によっても多少変わってきますけれども。流れが決まっていれば、こちらが主導権を握ることができます。
ポイントは、「来てくれたことに感謝の意を示すこと」「学校での具体的な姿を伝えること」「保護者が心配していることを、こちらから聞く姿勢を見せること」です。これらを大切にする教師の姿があれば、保護者との信頼関係を築くことは、そう難しくはないでしょう。
わからないことはきちんと「わかりません」「答えられませんので、調べて後日お伝えします」と伝えるのも大事。勢いで言っちゃったことを後で訂正、なんてことになると、一気に不信感が大きくなります。飾らないこと!
まとめ
生徒の後ろに保護者の姿を見ながら、日々生徒に接していきましょう!
コメント