子どもとの距離感って難しいですよね…どうしたらいいんですか?
今回はこんな疑問にお答えします!
・子どもとの距離感に迷っている人
・生徒指導に悩んでいる人
子どもとの距離感、本当に難しいですよね。
これがいつでも正解!というものがないのです。
子どもの性質、教員の特性、子どもと教員との関係…その他さまざまな要因で「正解」が変わります。
だからこそ難しく、同時に専門性の高い技術でもあります。
今回の記事ではそんな子どもとの距離感について考えてみたいと思います。
先に結論を述べておきます。
子どもとの距離感に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
自分にあった距離感を見極めろ!
教師は「自分にあった距離感」を見極める必要があります。
昔、こんなことがありました。
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おう!お前ら、ちゃんとメシ食ってんのか?
食べてますよお!からかわないでください~!
そうか!ああやって関わればいいんだな…!
~後日~
おう!お前ら!ちゃんとメシ食ってるか?
うっざ。話しかけてくんな。
どうして…?理不尽…圧倒的理不尽…っ!
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うわあ…キッツ…
若さゆえの過ちです…
諸兄の中には、思い当たる経験をお持ちのかたもいることでしょう。
僕の失敗の原因は、子どもたちとの距離感を理解できていなかったことにあります。
自分にあった距離感を見極め、そして子どもたちとかかわっていく必要があるのです。
自分に合っていない、つまりは自分のキャラクターに合わないかかわり方をしてはいけないってことですね。
それぞれの先生に合った距離感が必ずあります。
ガツンといくのか、ソフトにいくのか。
振り向かせるようにいくのか、あえて目の前にたっていくのか。
手を差し伸べるのか、見守るのか。
それこそ、千差万別です。
問題は自分にはどんな距離があっているのかを考えていかなくてはいけない、という点です。
これは子どもとのかかわりの中でしか、磨かれない感性であると思います。
上述のような苦しい経験をしながら、次はこうしてみよう、ああしてみようといった試行錯誤こそが、自分の財産となっていきます。
傷つくことは苦しいものです。
だからといって八方美人的なかかわり方では、自分の距離感も見極められることはないし、子どもから見てもこれといった魅力のない人物に映るはずです。
長い教師人生、それでいいのでしょうか。
ぜひとも皆さんには、子どもとのかかわりを楽しんでほしいと思っています。
子どもとの距離が近すぎるのは”Bad”
近すぎると、いわゆる「友達先生」になります。
一見、関係は良さそうに見えるのがやっかいなところです。
子どもから話しかけられることも多く、教師自身も「うまくやれている!」と思ってしまいがちです。
若い先生、そして意外にもベテランの先生にもありがちです。
ほころびが見えてくるのは、生徒指導の場面。
諭したり、教師の思いを伝えたりする場面です。
他人の言動に敏感な人は、違和感に気が付くことでしょう。
「あれ、俺の話をこいつは聞いていないな…」
と感じることができたのなら、救いがあります。
「よしよし、俺の話が沁みているな」
と思っている人は…本当にそうか?と自問自答してみてください。
一番まずいパターンは
- 教師→良い関係が築けていると思っている
- 子ども→あいつチョロイなw
このようになることです。
学級崩壊まっしぐらですね。
子どもとの距離が遠すぎるのは”No Good”
一方で、距離が遠すぎるのはどうでしょうか。
子どもたちとの距離がいつまでも縮まらなくなることが多いです。
子どもたちからは、よそよそしさが前面に出てくることになります。
ルールに厳しい先生、「~べき」という行動規範が多い先生にありがちですね。
もちろん、子どもたちにルールや行動規範を教えていくことも、教師の大切な仕事ではあります。
けれども、そこには絶対にユーモアが必要だと僕は思います。
厳しさの中に面白さが入っていなくては、子どもとの心の距離は遠くなり、こちらの意図が伝わらなくなります。
これまた、学級崩壊への秒読みが始まっています。「笑い」を大切にしましょう。
”Good”な距離感とは
これは人によって異なりますが、僕にとっては
子どもたちが話しかけに来る&教師の話を真剣に聞く
この距離感が、僕にとっての理想です。
教師の個性によって変化はあるでしょうが、おおむねこの通りなのではないかな…と思っています。
子どもたちから親しみをもたれつつも、こちらの指導や意図が入る状態を築き、そしてキープしていきたいものです。
うーん、では具体的にどうしたらいいのでしょう?
距離の近い人は「子どもに敬意を払う」べし
距離の近い人にありがちなのが、子どもを「子ども扱い」する傾向です。
アドラー心理学において、子どもは「劣った存在」ではなく、「未熟な存在」です。
大人と比べると体力も知力も未完成ですから、つい「劣っている」「私が何とか導かなくては」と感じてしまいがちです。
けれども、子どもはまだ成長の段階にあるために、そのように感じられるだけのことです。
大人になれば私たちよりもはるかに力のある人間になる子も、たくさんいることでしょう。
そのことを意識して、子どもに対し「人としての敬意」を払って行動するようにしましょう。
それは相手を大切にすることであり、見下さないということであり、バカにしないということであり、生命に対する尊敬の念でもあります。
そしてそれは、子どもたちにも必ず伝わります。
自分たちが大切にされている、と感じることで、子どもたちも敬意をもって人と接することを覚えていくことでしょう。
距離の遠い人は「窓を開ける」べし
いきなり「窓」ってなんだ?と思われたかもしれません。
カンの良い人はお気づきでしょうが、「ジョハリの窓」のことです。
https://potect-a.com/utilization/johari_window/
簡単にいえば、自分の情報を開示していくということです。
人間は、未知のものに対して恐れを抱きます。
宇宙のこととか、死についてとか、何を考えているかわからない教師とか。
おススメは、自分の失敗談を話すことです。
子どもたちの年齢によっては、恋愛の話でもいいかもしれません。
とにかく、子どもたちに「ああ、○○先生ってこんな先生なんだ、こんなこと考えているんだ」と思ってもらえることが大切です。
未知の部分も必要ではありますが、子どもとの距離感を縮めたいのであれば、少なくしていく努力をしてみましょう。
結論:自分のキャラクターに合った距離感を見つけよう
今回の結論です!
・距離感は近すぎても遠すぎてもよくない
・自分に合った距離感を見つけよう
・うまくいかない人は「子ども扱いしていないか」「情報を開示しているか」を考えてみよう
子どもたちとの距離感は、学級経営において大変重要になってきます。
ちょうどよい距離感を見つけ出して、学級経営を向上させてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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