…ふう。写真と成績は準備することができました!あとはどう伝えるか、ですね!
その通りです!準備したものをいかにして伝えるか。ここもとても大切なことです。きちんと準備したからこそ、ていねいに対応していくことが可能となります。それでは当日の対応のしかたを見ていきましょう!
保護者と斜めに座る
まずは座り方です。僕はこのような配置にしています。
僕は保護者とは斜めに座ります。これは心理学的な根拠があります。僕が根拠としているのは、「スティンザー効果」です。
これらのうち、「正面に座る人は反対意見であることが多い」ことには注目すべきだと思っています。正面に座る時って、対戦するときなのですよね。例えば将棋や囲碁などでもそう。相手にスキを見せない座り方だからこそ、対戦しようという心理が湧いてきてしまうのではないでしょうか。
懇談会において、「対戦」しようという心理は邪魔者以外の何物でもありません。教員と保護者は同じ方向を向いて教育について話すべきだと僕は考えています。ですから、正面には座りません。
斜めに座る人は、正面でもなければ真横でもない、つまり「敵でも味方でもない」というニュートラルなポジション。ストレスを与えにくいので、親しくなりやすいと言われています。
https://onsuku.jp/blog/psychology_003
とはいえ、斜めの席をすすめたにもかかわらず、正面に座ってくる保護者もいます(汗)。そういうときは闘う覚悟を決めましょう。
保護者にお礼の言葉を述べる
席に着いたら、いよいよ懇談会の始まりです。話の始め方は様々です。
これらの話題は、懇談会の締めにも使えます。ただ、僕は何よりもまず感謝を伝えます。
「本日はお忙しい中、懇談会にお越しくださりありがとうございます」
とまず話します。保護者は仕事をしていることもあります。懇談会が行われるのは(地域にもよりますが)平日であることが多く、保護者は仕事を調整していることでしょう。わざわざ足を運んでくれているのですから、まずは感謝の言葉を伝えるべきだろうと思うのです。保護者の背景に配慮できるかどうかは、かなり重要なのではないかと思っています。
保護者の希望に沿って話を展開する
感謝の言葉を述べたら、まずは「お話されたいことが決まっていましたらうかがいたいと思いますが、いかがですか?」と切り出します。
こうすることで、保護者の話を聞く姿勢があることを示すと同時に、懇談会の終盤になって保護者が話を切り出し、時間が押してしまうことを防げます。保護者が話したいことには様々なことがあるでしょう。学習のこと、人間関係のこと、部活動のこと、教員のこと、指導方法のこと、宿題のこと…保護者は基本的に学校の様子を知ることができないので、不安を抱えています。だからこそ教員に直接学校のことを聞ける懇談会は、チャンスでもあるのです。保護者の話を途中で遮ることなく、まずはしっかりと聞きましょう。その場で答えられることはすぐに答えましょう。ただ、内容によっては即座に答えられないこともあります。即答できないことは管理職と相談したうえで、電話で連絡する方がよい場合が多いです。誠実に対応するようにしましょう。
特に聞きたいことがない場合は、準備編で用意していた資料を活用しながら、学校での様子や学習状況などを事実をもとにして伝えていくようにしましょう。
保護者の話を聞き、会を終える
懇談会の終盤には、保護者からの質問や学校側への要望などを聞くようにしています。使う言葉としては次のようなものです。
このような一言があることで、保護者は「話をきいてもらえた」という意識を強くもつでしょう。座り方のところでも触れましたが、教員と保護者は決して対戦する相手ではなく、ともに同じ方向を向いていることがベストです。立場が違うために、お互いの指導に納得がいかないことも多々ありますが、そこは理解を示していかねばなりません。そのためには、教員が保護者の話を聞く、という姿勢がとても大切です。
まとめ
ぶっちゃけ苦手なタイプの保護者もたくさんいます。けれども対話するよ!という姿勢はとても重要です。
いかがでしたか?懇談会が苦手、という先生はけっこう多いのではないでしょうか。僕もその一人です。けれども、きちんと準備をして、「こちらが話すのではなく、保護者の話を聞く」という形にしてからは、不思議と上手くいくことが多くなったように思います。保護者は基本的に学校の様子がわからないものです。その前提を意識して、保護者が満足するような懇談会にしていきたいものですね。
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