僕の目指す 「魅力的な教員」

ウェルビーイングとは?文科省が掲げる「新しい教育」を若手教員向けにわかりやすく解説!

うさ美

最近「ウェルビーイング」という言葉、耳にしませんか?

はんめん

文部科学省が策定した「第4期教育振興基本計画」の中で、これからの日本の教育の最重要コンセプトとして掲げられている言葉です。

「また新しい難しい言葉が出てきた……」「現場はそれどころじゃないよ」と思うかもしれません。

でも、実はこのウェルビーイング、忙しすぎる若手の先生こそ知っておくべき「自分を救う考え方」なんです。

今回は、このウェルビーイングをわかりやすく解説し、明日からの学級経営、そして先生自身の働き方にどう活かすべきかを考えていきましょう。


目次

そもそも「ウェルビーイング」って何?

ウェルビーイング(Well-being)は、直訳すると「幸福」や「健康」ですが、一時的なハッピーな感情(Happiness)とは少し違います。

文科省は次のように定義をしています。

〇身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念。
〇 多様な個人がそれぞれ幸せや生きがいを感じるともに、個人を取り巻く場や地域、社会が幸せや豊かさを感じられる良い状態にあることも含む包括的な概念。

ウェルビーイングの向上について(次期教育振興基本計画における方向性)より

うさ美

難しい…!

はんめん

文科省の定義や近年の研究を踏まえてごく簡単にまとめると、「身体的・精神的・社会的に、良好な状態であること」を指します。

つまり、「心も体も元気で、周りとも良い関係が築けていて、自分らしく生きている」という、持続的な幸せの状態のことです。

なぜ今、教育でこれが強調されているのでしょうか?

それは、予測困難な時代において、テストの点数という「数値」だけを追い求める教育では、子どもたちの人生を支えきれなくなったからです。

一人ひとりが「自分はこれでいいんだ」と納得し、他者と繋がりながら、社会の中で自分の居場所を見つけていく力。

それこそが、これからの学級経営のゴールになります。


【学級経営編】子どもたちのウェルビーイングを高める3つの工夫

では、具体的に教室で何ができるでしょうか。

うさ美

う~ん…レクを増やす、とかですか?

はんめん

いえいえ、イベントをやる必要はありません。

日常の「仕組み」を少し変えるだけです。

① 「違い」を面白がる心理的安全性の構築

誰一人取り残さない(インクルーシブ)な環境は、ウェルビーイングの土台です。

「間違えても大丈夫」「みんな違って、それがクラスの強みだよね」という空気を担任が作り続けること。

失敗を笑わない、お互いの良さを見つけ合う。

この「心理的安全性」があるだけで、子どもたちのウェルビーイングは劇的に向上します。

② 「自分で決める」場面を増やす

心理学の研究でも、「自己決定」ができる人は幸福度が高いことがわかっています。

「先生が決めたことをさせる」から、「子どもたちが選ぶ」場面を増やしてみましょう。

例えば、係活動の仕事内容、レクのルール、あるいは自習の時間にどの課題から取り組むか。

小さな「自分で決めた!」という感覚が、子どもたちの自己肯定感を育みます。

③ 「誰かの役に立っている」という貢献感

ウェルビーイングには「他者との繋がり」が欠かせません。

クラスのために動いた子がいたら、「ありがとう、助かったよ」と担任が言葉にする。

子ども同士で「ありがとう」を伝え合う「サンクスカード」のような仕組みも有効です。

「自分はここにいていいんだ、役に立っているんだ」という実感(貢献感)が、社会的な幸せを作ります。


【働き方編】幸せな先生が、幸せな子どもを育てる

ここで一番お伝えしたいのは、「子どもを幸せにしたいなら、まず先生自身がウェルビーイングでなければならない」ということです。

先生の自己犠牲は「美徳」ではない

若手の先生は、ついつい「子どものためなら」と自分の睡眠時間や趣味の時間を削ってしまいがちです。

しかし、ボロボロに疲弊した先生の前に立つ子どもたちは、ウェルビーイングを感じられるでしょうか?

先生が笑顔で、心に余裕を持って教室にいること。

はんめん

それ自体が、子どもたちへの最大の教育効果です。

定時で帰る努力をすることや、土日にしっかり休むことは、わがままではなく「職務を全うするためのメンテナンス」だと捉え直しましょう。

職員室で「弱音」をシェアする

ウェルビーイングには「良好な人間関係」が不可欠です。

職員室で孤立していませんか?「実はこれに困っているんです」と先輩や同僚に相談すること。

一人で抱え込まず、繋がること。

若手だからこそ、周りを頼ることで自分の「社会的ウェルビーイング」を守ってください。


おわりに

ウェルビーイングは、決して「理想論」や「お花畑の話」ではありません。

変化の激しい時代を生き抜くための、最も実戦的なサバイバルスキルです。

まずは先生が今日、教室で子どもたちの小さな良さを見つけて笑い合うこと。

そして、放課後には大好きなカフェに寄ったり、趣味の時間を15分だけ確保したりすること。

そんな小さな積み重ねが、クラス全体のウェルビーイングに繋がっていきます。

はんめん

私は「幸せな先生のもとに、幸せな子どもが育つ」 と信じています。

あなたはどう思いますか?

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して15年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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