「放課後、電話の呼び出し音が鳴るたびに心臓がバクバクする……」
「自分の指導を否定されたようで、夜も眠れないほど落ち込んでしまう……」
そんな経験はありませんか?
うさ美……あります…。



こんにちは、反面教師です。
教職15年目、これまで数多くの「熱心な保護者」との対話を経てきた私ですが、初任の頃は一本の電話でメンタルがボロボロになっていました。
しかし、確信を持って言えます。
クレーム対応には「正しい手順」があります。
初期対応さえ間違えなければ、それはトラブルではなく、保護者と強力なタッグを組むための「きっかけ」に変わります。
今回は、あなたの心を守りつつ、事態を円満に収めるための具体的なマニュアルをお伝えします。
【STEP 1】初期対応:相手の「感情のコップ」を空にする
保護者が電話をしてきたり、来校したりする際、その「感情のコップ」は怒りや不安で溢れそうになっています。



まずはそのコップを空にすることが先決です。
反論は厳禁。まずは「聴く」に徹する
相手の話を遮って「それは違います」と言うのは、火に油を注ぐ行為です。
- テクニック: 「おっしゃる通りです」ではなく、「左様でございましたか」「そのように感じられたのですね」と、相手の「感情」を受け止める言葉を使いましょう。
「部分肯定」で謝罪のハードルを下げる
指導の非を認める必要はありません。しかし、「ご心配をおかけしたこと」「不快な思いをさせたこと」については、冒頭で誠実に謝罪します。



これだけで相手のトーンは劇的に下がります。
【STEP 2】事実確認:感情と事実を冷静に切り分ける
相手の感情が落ち着いたら、次は「何が起きたのか」を整理します。
「第三者の視点」を交える
自分の記憶だけでなく、近くにいた児童や、一緒に指導にあたった教員から話を聞きます。
- ポイント: 「私はこう思って言いました」という主観ではなく、「客観的に見てどう見えたか」を確認します。
自分の「配慮不足」を冷静に分析する
もし、指導の言葉が強すぎたり、タイミングが悪かったりした場合は、そこを自分の「伸びしろ」として認めます。
完璧な人間はいません。
大切なのは、非を認める潔さです。



医者が相手によって薬の処方を変えるように、その子に合っていない指導は変える必要があると思います。
【STEP 3】解決案の提示:対立から「共同」へ
最後は、これからの話をします。
「共通の願い」を確認する
「〇〇さんの成長を願う気持ちは、私もお父様(お母様)と同じです」という言葉を添えましょう。敵対関係ではなく、「子供を真ん中に置いたパートナー」であることを再定義します。
具体的な「次の一手」を約束する
「今後は〇〇のような場面では、××するように配慮します」と、具体的な改善策を伝えます。
そして最も重要なのが「継続的な報告」です。
「明日、授業後の〇〇さんの様子をお電話でお伝えしてもよろしいでしょうか?」と先手を打つことで、保護者は「大切にされている」と安心します。
一人で抱え込まない!「組織」で対応する鉄則
クレーム対応を一人で完結させようとしてはいけません。
- 即報告: どんなに小さな苦情も、発生した直後に教頭・学年主任へ伝えてください。
- 記録の作成: 電話の内容は、5W1H(いつ、誰が、何を……)に沿ってメモを残します。これは後にあなたを守る「証拠」になります。
- 複数対応: 来校される場合は、必ず管理職や主任に同席してもらいましょう。
あまり考えたくないですが、職場に協力的な体制が築かれていないこともあります。
その際には管理職の職責を問うために、人事委員会に「措置要求」を出すことができます。



労働環境を何とかしたい!と考えている方は、こちらの記事が参考になると思います。


まとめ:あなたは一人じゃない
保護者からのクレームは、時にあなたを深く傷つけます。
しかし、それはあなたが「子供と真剣に向き合っている証」でもあります。
どうでもいい教師に、保護者はわざわざエネルギーを使って文句を言いません。



対応が終わった日は、自分を思い切り甘やかしてください!
「今日はよく頑張った」と自分を褒め、温かいお風呂に入って寝ましょう。
明日の教室には、また新しい出会いが待っています。
次に読むべき「自分を守る」記事
「指導がうまくいかない……」と悩む前に、学級経営の基礎を再確認しませんか?


「もう限界……」と感じる前に、心の整理術を知っておきましょう。


【無料プレゼント】保護者クレーム・トラブル対応チェックリスト



ここまで読んでくださった方に、印刷して手元に置いて置けるチェックリストを用意しています。ぜひお守りとしてご活用ください。
- Q1:クレーム電話で、まず最初にすべきことは?
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A: まずは「傾聴」に徹し、相手の感情を受け止めることです。「ご心配をおかけして申し訳ございません」と不安にさせたことへの謝罪を伝えることで、相手の怒りのトーンを下げることができます。
- Q2:自分の指導に非がない場合でも謝るべきですか?
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A: 指導の是非ではなく「保護者を不安にさせたこと」に対して謝罪します。これにより、対立構造を避け、建設的な話し合いの土台を作ることができます。
- Q3:保護者対応を一人で抱え込まないコツは?
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A: どんなに小さな苦情でも、発生直後に管理職(教頭・校長)や学年主任に報告し、組織として対応する体制を整えることが、自分自身を守る最大の防御になります。














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