懇談会、終わりました…疲れた…
お疲れ様でした!保護者の反応はどうでしたか?
それがあんまりよくなくって…準備も大変ですし、保護者の反応も良くないし、もうイヤです…何かいい方法がありませんか?
今回はこんな疑問にお答えします。
・懇談会の準備が大変だと感じている人
・懇談会で保護者からの信頼を得たいと思っている人
・楽に、効率よく懇談会の準備をしたいと思っている人
教員が保護者と子どもの成長について話し合う、懇談会。
普段、学校の中のことが見えにくい保護者にとっては、学校での子どもの様子を知るチャンスです。
それだけに、教員に対する期待は大きいものです。
どうせなら、保護者の方を満足させ、同時に信頼も勝ち取りたいものですよね。
しかしそのためには準備が必要です。
何をどれだけ準備したらいいのか?
なるべく時間をかけずに準備することはできないのか?
先に結論を書いておきます。
・保護者は学校の様子を知りたがっている
・生活面は写真を見せて、主観的に語る
・学習面はデータを示して、客観的に語る
懇談会の準備が大変だと感じている人、懇談会で保護者からの信頼を得たいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
前提:学校のことは保護者からは見えづらい
まず大前提として、保護者からは学校の中の様子が非常に見えづらい点に注意しなくてはなりません。
学校では何をやっているんだろう?ウチの子は大丈夫なのかな?
教員側が「こんなことぐらい」と思っていることも、保護者からは見えていないがゆえに、大事になる場合もあります。
まず教員は、「保護者からは学校の中の様子が非常に見えづらい」という前提にたって、準備をしていかなくてはなりません。
いったいなぜ、保護者からは学校の中の様子が見えづらいのですか?
それは、こちらの記事で紹介しています。
教員が「保護者は学校の様子がよくわからない」ということを理解していれば、その不安を解消できる懇談会にすればいいのです。
そんなことをちょっと意識するだけで、 保護者からの信頼を得やすくなります。
さて、では具体的に、どんな準備をしていけばいいのでしょうか。
僕が実際に行っている準備は、次の2つです。
生活面:写真を撮りためておく
まず行うべきは、子どもたちの学校での様子を写した写真を撮りためておくことです。
これはもちろん、保護者からは学校の中の様子が非常に見えづらいことを意識しているためです。
授業はもちろん、休み時間や給食、清掃など、子どもたちの普段の様子を保護者に見せることは、非常に良い効果が期待できます。
保護者にとっては、学校の中の様子を知るほとんど唯一の手段は「わが子に聞く」ことです。
しかしそれも情報があいまいであったり、小学校高学年になってくるとそもそも話さなくなってきたりと、学校の様子は今ひとつよくわかりません。
だからこそ、写真はものすごく効果的なんです!
「百聞は一見に如かず」という言葉もあるように、教員が保護者に「○○さんがこんなことをして…」と百の言葉を聞かせるよりも、「こんな様子です!」と1枚の写真を見せる方が、学校での様子はよっぽどよく伝わります。
また、僕の場合は「何を話そうかな…」とあらかじめメモをしておく手間がなくなりました。
写真を見せながら「これはこういう写真で、○○さんはこう言っていたんですよ」などと説明できるので、いちいち話すことをメモしなくてもよくなったのです。
ただし、そのための準備は必要です。
懇談会を見越して、普段の様子を写真に収めておく必要があります。
僕の場合は、一人の子につき5~6枚は最低でも写真があるように準備をしておきます。
そのため、写真の枚数は最低でも100枚ほどは必要です。
これを懇談会の直前に準備しようとするととても大変ですので、3か月ほど前からことあるごとに写真を撮るようにしておきます。
例えばこんなところが写真に撮れるといいですよ!
- 休み時間に一緒に遊んだとき
- 普段の清掃の様子
- 友達と一緒にいるとき
- 良い行動をしているとき
- 笑顔のとき
- 授業での様子 など
そんな様子を写真に撮って保護者に見せれば、学校の中の様子も少しはわかってもらえるでしょう。
うーん、確かに!
写真を子ども別に分けておくのは大変な手間ですので、僕は写真に写っている子の氏名をファイル名に書き込むようにしています。
つまり、ファイル名を「Aさん、Bさん.jpg」のようにしておきます。
こうすることで名前で検索をかけることが可能になります。
Aさんの保護者と面談するときには、「Aさん」と検索し、出てきた写真を順に見せることで懇談会を進めていくことができるのです。
なるほど、それならできそうです!
毎日のちょっとした時間にコツコツ準備するといいですよ!
学習面:テストの点数をまとめておく
学校での様子を写真で伝えることで、保護者が見えなかった子どもの姿を目の当たりにすることができます。
きっと保護者は安心し、教員はその信頼を得ることができるでしょう。
しかし、懇談会は学校での様子を伝えるだけではありません。
保護者にとってのもう一つの大きな関心事は、「成績」です。
たしかに…「勉強についていくことができていますか」と聞かれることも多いです。
そうそう。結構答えにくいんですよね、その手の質問。
小学校では特に、テストの点数を子どもが見せないことも往々にしてあります。
学習の状況を気にするのは、当然といえるでしょう。
したがって、この質問にきちんと答えることもまた、懇談会でとても大切なことです。
僕の場合は、国語・社会・算数・理科の各テストの平均点を、クラスの平均点とともに提示することが多いです。
そのうえで、どの教科を伸ばしていくといいか、苦手な問題はどういった傾向があるのか、ということを話していきます。
懇談会が行われるのは夏休み・冬休みの直前であることが多いので、休み中に見ておいてほしいことや取り組んだ方がいい課題などについても伝えるようにしています。
余裕のあるときは、成績のデータをExcelを使ってグラフ化します。
視覚的にわかりやすくなるので、ぜひ挑戦してみてください。
結論:生活面は写真で、学習面はデータで語る
今回の結論です!
・保護者は学校の様子を知りたがっている
・生活面は写真を見せて、主観的に語る
・学習面はデータを示して、客観的に語る
こういった準備をしておくことで、懇談会に臨む際の不安を軽減することができます。
また、保護者に対しても誠実に対応することができ、それは結果として信頼を得ることになるでしょう。
保護者からの信頼を得るということは、学級経営の難易度が下がることを意味します。
しっかりと準備をして、保護者の信頼を勝ち取りたいものですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、良い教員ライフを!
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