子どもたちがなかなか話を聞いてくれません…
今回はこんな疑問にお答えします!
・子どもたちに話を聞かせたい人
・子どもたちの聞く姿勢が気になっている人
学校で働いていると、ときどき外部からの講師を招いて授業を行うときがあります。
そのときによく思うのは「子どもたちに話を聞かせる技術」が存在する、ということです。
ほとんどの場合、大人がただ話すだけでは、子どもたちは話を聞けません。
すぐに集中力が切れてしまいます。
もちろん、教員の中にもこの技術が備わっている人と、そうでない人がいます。
子どもたちに話を聞かせられる人は、いつもどんなことをしているのでしょうか。
多くの同僚を見てきて気づいたポイントを紹介します。
はじめに結論を述べておきます。
・子どもたちが聞いていない状態では、話さない
・結論を初めに話す
・文字や絵など、視覚的な支援を心がける
子どもたちに上手に話を聞かせられるようになりたい、と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1 聞く姿勢になっているときだけ話す
話を聞かせられる教員は、このことを徹底します。
具体的には、子どもたちがこちらを見ているときだけ話すようにします。
とはいえ、子どもたちですので…途中で視線が途切れたり、下を向いたりするものです。
そんなときは話をやめて、その子の方をじっと見ます。
視線が戻ったら、また話し始めます。
続けていくうちに、子どもたちの中にも「きちんと聞く」ことへの意識づけがなされていきます。
ちなみに…これを徹底しないと、子どもたちは途端に話を聞かなくなります。
より正確に言えば、話を聞かない子がだんだんと増えてきます。
それは「聞いていても聞いていなくても進んでいく」からです。
そうではなく「聞いていないと進まない」ようにしていきたいものです。
ポイント2 結論をはじめに話す
年齢にも個人にもよりますが、子どもたちは長い話が苦手です。
原因のひとつに「ワーキングメモリ」が未発達であることが挙げられます。
さまざまな情報を覚えておきながら、話を聞くことが難しいのです。
ですから、伝えたいことは初めに言うようにしましょう。
また、「今から〇つの話をします」というように、いくつの話をするかを初めに言うことも効果的。
ゴールがわかると、子どもたちの「聞こう」とする気持ちも高まります。
実はこれ、大人相手でも有効なんですよね…
ポイント3 視覚的な支援を意識する
どうしても話が長く、しかもわかりにくくなってしまうこともよくあります。
難しい言葉を解説しながら、伝えなくてはいけないこともあります。
そんなときには、ぜひとも視覚的な支援を意識しましょう。
例えば、話す内容を箇条書きで示したり、関係を図で表したりします。
すると、話の内容が格段に伝わりやすくなります。
「百聞は一見に如かず」ってやつですね。
また、聞き逃してしまった内容を、文字や絵を見て補填することもできるようになります。
ちょっとした文字や絵であっても十分な効果を発揮しますので、お試しあれ。
※ IDを指定してください。結論:聞くことを意識づけし、テクニックで「聞かせる」
今回の結論です!
・子どもたちが聞いていない状態では、話さない
・結論を初めに話す
・文字や絵など、視覚的な支援を心がける
大人相手でも使えるこれらのテクニックは、子どもが相手であっても通用します。
ただし、より強く徹底していくことが子どもを相手にするときには有効です。
話をきちんと聞かせられるように、いつも意識をしていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、よい教員ライフを!
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