4月には学級が始まる「学級開き」があります!どうやって子どもと出会うか、今後1年をほぼ決定づける超重要なイベント!
「学級開き」とは?
4月がやってきます。
新しい学級、新しいクラスメイト。
そして、あたらしい担任の先生。
それらとの出会いの場が、新しい学級で初めて行うホームルーム(学級活動)、「学級開き」です。
どんな意味をもつ?
今後1年間の学級経営の大半を決定づける、重要な意味をもちます。
要は多くの生徒が「このクラスでやっていけそうだ!」と根拠のない自信を持つことができればOK。
逆に、「明日からが心配になってきやがったぜ…」と思わせてしまってはNGです。
第一印象が、その後の人物への評価も決めてしまいます。初頭効果、というやつですね。ですからこの1時間はまさしく勝負の時なのです!
具体的に何をすればいいのか?
①自己紹介
まずは教師の自己紹介が必要でしょう。氏名、趣味、好きなこと…などなど。思い思いに話せばよいでしょう。ただし、条件が一つ。それは、
必ずどこかで笑いを誘うこと
です。
学級開きは、教師も子どもも緊張しています。当然ですね。「この人はどういう人なんだろう」「うまくやっていけるのかな」という思いもありますし、「良く思われたい」という潜在的な意識もあることでしょう。
緊張感があってよいこともありますが、学級開きにおいては固い印象を与えてしまうために、逆効果になりがちです。その緊張感をほぐすのが「笑い」です。
その意味でも、もしも「芸」をもっていたら出し惜しみせずに見せることが良いでしょう。
手品とか受けますよね。ギターやピアノの弾き語りも盛り上がりますし、モノマネなんかもいいですねー。まさしく芸は身を助ける。緊張していた子どもたちも、教師への親近感が増すこと間違いなし!
とはいえ、そんな「芸」なんて持ってないよ…という先生もいるでしょう。新任の先生なんかなおさらですよね。今後のためにも、何か一つは身に着けておくことを強くオススメします。
僕自身も、教師になったときには何も芸がなく、まじめな話ばかりしていました。それだけが原因ではなかったと思いますが、子どもとの距離を遠く感じることが多かったんです。親しく思ってくれていないな、と感じていました。いつもまじめな先生って、人間的な魅力は乏しいんじゃないかなって思っています。
芸がなくても大丈夫!という人もいますが、まじめな話ばかりするつまらない先生になってしまわないためにも、何かの芸を磨きましょう!弾き語りは卒業式にも使えるし、良いですよ。
②子どもに自己紹介させる
次は子どもたちに自己紹介をさせていきましょう。時間がなければ後日でもいいです。
話すことは名前を、もう一言くらいでもいいでしょう。
ただし、「一言」としておくと「よろしくお願いします。」のオンパレードになり、とってもつまらなくなってしまいます。「好きな○○をしゃべろうね」など、指定しておく方が良いでしょう。
小学校の場合は、教室ではなく体育館などで自己紹介をさせるのもアリ、です。声を出すことに抵抗がなくなって、元気な学級に育つことが多い…気がします。
③どんなクラスにしたいのか?先生の願いを語る
ここが重要!
今年1年をどのように過ごしたいのか、また過ごさせたいのか。その抱負を語りましょう。
具体的には、
「大切にしてほしいこと」
「これはやっちゃダメなこと」
をセットで伝えるといいでしょう。例えば、
「先生はみんなが楽しく1年を過ごしてほしいと思っています。そのために、クラスの仲間をお互いに大切にしましょう。クラスの仲間を傷つける発言や行動に対しては、先生は全力で叱ります」
などと語ります。こうすることで、クラスの方針がおおまかに決まってくるのです。そしてまた、子どもたちも「○○はやっちゃダメ」という認識をもちます。それは学級経営にとって計り知れないプラスとなるでしょう。
子どもたちは、「どこまでやったら叱られるのかな?」というグレーゾーンを攻めてくる生き物です。特に4月はそれが顕著です。こちらを試している、ともいえるでしょう。先手をうって「超えてはいけない一線」をひいておくことで、子どもたちにとっても行動しやすくなるでしょう。
④一息つける時間を用意する
ここまで来たらあと一歩!
緊張を緩和するためにも、ほっと一息つける時間を設定しておきたいものです。
小学生ならちょっとしたゲームをクラスで行うのがいいでしょう。「アイスブレイク」で検索するとたくさん事例が見つかります。こういった本も一冊持っておくと、後々まで役にたつことでしょう。
中学生であれば、教師の過去の失敗談を話すのもおススメです。子どもとの距離が一気に縮まりますよ!僕は卒業式の日、ずっとズボンのチャックが開いたままだった話を良くします。
⑤写真撮影
今日からがこのクラスのスタートだ!というような掲示物を、この写真で作れば完璧です。
まとめ
学級開きで大切なこと…それは、
笑いが起きること
です!
ピリッとした緊張を緩和すると、そこに笑いが生まれます。それこそがユーモアであり、教師にとって欠かせない資質の一つであると考えています。爆笑でなくても良いのです。ふふっと笑ってしまうような、そんなユーモアがある教員でいたいものです。
教師はその立場上、正論を子どもに話すことが多いです。あれやっちゃダメ、これはけしからん…もちろんそういった話は、生徒自身の幸福のためにも重要です。でもそれだけでは、四角四面の言葉だけでは、こちらの思いは伝わりませんよね。
大切なことはメリハリをつけること。伝えなきゃいけないことは伝えますが、そうでもないときには「きちんと」子どもたちを笑わせること。楽しませること。ちょっとした笑いが、教師と子どもたちとの距離をぐっと縮め、これから先の学級経営や学年経営を助けてくれることでしょう。
ここまで読んでくれたあなたの学級開きが、いいものになりますように!
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