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教師の夏休み ~休みはどれくらい?~

うさ美
うさ美

あと少しで夏休みです!いろいろ予定を入れたいですね~

はんめん
はんめん

ちょっと待った!世間では「教員は良いよね、夏休みがあって」と言われますが、実際のところ、休みはそう多くはありませんよ!

うさ美
うさ美

ええ!?そうなんですか?でも子どもたちもいないし、仕事は無いんじゃ…?

はんめん
はんめん

…それでは、教員の夏休みの仕事を紹介しましょう。

目次

部活動がある!

まずはこれです。部活動。教育課程外にも関わらず、教育的な効果があるため、さかんに行われているものです。教員の生活がブラックになる原因の一つですね。

基本的には部活動の活動日・活動時間は顧問の裁量に任されています。ただし、副顧問であったり、昨年度までさかんに活動していたり、保護者が熱心だったりすると、部活動に多くの時間を取られるようになってしまうのも、また事実です。

しかも夏休みの部活動は、基本的に平日に行います。

土曜日・日曜日・祝日の部活動については、雀の涙ほどではありますが、手当がついています。自治体によって多少変わるかもしれませんが、およそ3時間以上で3000円弱ほどでしょうか。

3時間以上ってところがミソで、5時間やろうと8時間やろうと、手当は変わらないんですねえ。それでいて、部活動は推奨されるという…。教員の志願者が減るのも当然ですね。

さて、そのようなわけで、夏休みの部活動をどれほど行うかによって、教員がどれほど休めるかが決まってきます。ひどい例でいうと、平日はすべて部活、ということも過去にはありました。そうすると実質的に休めるのは土日祝のみとなり、夏休みは10日ほどになってしまいます。

そうならないためにも、部活動は活動日数を減らしたり、他の教員と交代で指導にあたったりするのが良いでしょう。部活動の活動を少なくすることは、まだまだ反発が予想されるところです。おそらく一定数の保護者は理解を示してくれるでしょうが、そうでない保護者もたくさんいます。鋼のメンタルで要求を突っぱねるか、熱中症対策を理由にするかして、回数を減らしてみてはどうでしょうか。

研修がある!

夏休みには子どもたちが登校しません。それは周知の事実です。

ですからこの時とばかりに、さまざまな団体が、さまざまな研修を企画します。自発的に参加するのならともかくとして、「○○分掌にあたっているから」という理由で参加させられる研修ほど、実入りの少ないものはありません。

教員が研究と修養に励まなくてはならないのは、法律で定められていますので、そこは仕方ないところではあります。

教育基本法 第9条

法律に定める学校の教員は,自己の崇高な使命を深く自覚し,絶えず研究と修養に励み,その職責の遂行に努めなければならない。

2 前項の教員については,その使命と職責の重要性にかんがみ,その身分は尊重され,待遇の適正が期せられるとともに,養成と研修の充実が図られなければならない。

教育公務員特例法 第21条

教育公務員は,その職責を遂行するために,絶えず研究と修養に努めなければならない。

2 教育公務員の任命権者は,教育公務員の研修について,それに要する施設,研修を奨励するための方途その他研修に関する計画を樹立し,その実施に努めなければならない。

仕方のないことではあるのですが、それならもう少し取りやすくなるように、教員の働き方を是正しなくてはならないと思うのですけどね。

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研修には校外で行われるものもありますし、反対に校内で行われるものもあります。いずれにしても多くの時間が奪われます。

また、初任者だったり5年目、10年目であったりすると、それぞれに特別な研修が行われることになります。

日直の仕事がある!

管理当番と呼ぶところもあるそうです。一日中学校にいて、草木の水やりから職員室の清掃、電話の対応までをこなします。貴重な一日がつぶれます。

休みの期間中、1日から2日程度日直が割り振られます。くじ引きで決めるところもありますし、職員名簿の順番で決めるところもあります。

お盆休みの期間や年末年始の期間も日直の仕事はありますので、そこに当たると悲惨です。良心的な管理職であれば、教諭がそこに当たらないように配慮するものですが…。

補導がある!

補導  (岩波書店 広辞苑より)

少年などを正しい方向にたすけ、導くこと

夏休みや冬休みには、子どもたちの生活も開放的になるものです。

そこでPTAや地域のボランティアと協力して、学区をパトロールすることがあります。学校で”補導”と言った場合、たいていはこの活動を指します。

スーパーやゲームセンターに足を運ぶと、いるわいるわ。そこで子どもたちに「怖い目にあっていない?」「おうちの人と一緒に来ている?」などと話しかけ、注意を促していくのです。

もうここまでくると家庭の責任なのでは…と思ってしまいます。少なくとも教員の仕事なのでしょうか?とても疑問です。

とにかく、このような活動が1~2日程度あります。

生徒指導がある!

長い休みの間には、子どもたちがトラブルを起こしたり、トラブルに巻き込まれたりすることが少なくありません。そのようなトラブルにも、教員が対応する場合があります。

例えば子どもが万引きをしたとしましょう。その連絡は家庭と学校に入り、親と教員が対応します

学校外で起きたことですし、家庭の責任のもと、指導されるべきことであると思うのですが…実際には教員も指導にあたります。家庭の役割と学校の役割、このあたりの線引きがもう少しはっきりできるといいと思うのですけどね。

補習がある!

子ども自身が望む場合もありますし、保護者の要望で行う場合もありますが、学習不振の子どもに対して、補習授業を行うことがあります。

学年の先生と交代で監督することになるかとは思いますが、休みが削られる要因の一つになりうるものですね。普段の授業を丁寧に行って、子どもたちの理解度を高めたいものです。そのための授業準備の時間はどこから捻出するのかって?…勘のいいガキは嫌いだよ。

まとめ

はんめん
はんめん

ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん。

まとめ

・夏休みにもやることいっぱい

いかがでしたか?夏休みくらい、普段の激務から離れ、身も心も癒したいものです。けれどもぼーっとしているとすぐに仕事で予定が埋まってしまうので、積極的に休みを取るよう、心がけましょう!

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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