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学級通信のメリット① ~情報開示がクラスを変える~

はんめん
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「学級通信 メリット」で検索すると…何と!このサイトが1ページ目に表示されます!

おー、やったね!ブルーオーシャンってやつ?

はんめん
はんめん

そうですねえ…!ということで、学級通信のメリットシリーズをしばらくお伝えしていこうと思います。おつきあいください。

目次

学級通信を出そう!

はんめん
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結論から言いますが、デメリットよりもメリットの方が大きいと思います。ですから、学級通信は出すべきだ、というのが僕の立場です。

へえ~。でもでも、大変じゃない?出し続けるのってさ。

はんめん
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確かにそうですね。「毎日出す」なんて意気込む必要はまったくありませんので、一週間に一通でもいいし、不定期でもいいです。とりあえず出してみようか、という気持ちになってくれたらな、と思います。学級通信を出すと…

出すと…?ゴクリ

はんめん
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学級経営のハードルが一段階下がります。Hell→Hardくらいにはなります。

うーむ、わかるようなわからんような…具体的にメリットを教えてよ。

はんめん
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ではさっそく見ていきましょう!

最大のメリットは「子どもたちからの教師理解」が進む

4月、初めて会う先生に対し、子どもたちは様々な思いをもちます。どんな先生なんだろう、うまくやれるかな、何したら叱られるのかな、何が好きなのかな…。子どもたちのこういった問いは、教師との会話を通じて解消されていきます。そうして子どもたちは「○○先生はこういう先生なんだ」という理解にいたります。これを「教師理解」と呼ぶことにしましょう。

子どもたちからの教師理解は主に会話によって進んでいくと思われますが、教師理解を進めてもらうための方法は他にもあります。それは、教師の自己開示です。

子どもたちに聞かれて答えるのではなく、教師自身が「僕は○○が好きなんだ。最近ハマっていることはねえ…。好きな芸能人は…。」といったように、子どもたちに情報を与えていくことによって、子どもたちからの教師理解を進めることができるでしょう。

子どもたちからの教師理解が進むと、子どもたちは教師に合わせた行動をとるようになります。例えば、教師が「昨日、日直ではないのに、○○さんが黒板を消しているのを見かけてね。すごいなあって思ったんだ…」といったことを子どもたちに伝えた場合、子どもたちは「この先生は進んで手伝いをすることを良しとする先生なんだ」と理解します。すると、そういった行動をとる子が増えていきます。

反対の例としては、誰かが叱られている場面を目にしたとき。「○○さん、理由もなく暴力をふるうのはやめましょう」と叱られていたら、周囲の子どもたちは「この先生は暴力を許さない先生なんだ」と理解します。すると、そういった行動をとらない子が増えていきます。

もちろん、クラスにはいろんな生徒がいますから、全員がそうなるとは言いません。でも、半分程度は教師理解を進めてくれるでしょう。これだけの生徒が教師のことを”わかって”くれるわけです。それはもう、学級経営をする上では計り知れないメリットです。

上で上げた二つの例は、どちらも

「実際に事が起きる→教師が褒めたり叱ったりする→生徒の教師理解が進む」

という流れでした。つまり、子どもたちが教師理解を進めるための事件が起きる必要があるのです。これでは、子どもたちの教師理解は一向に進んでいきません。結局のところ、担任の先生がどんな先生なのか十分に理解していないままに、季節が過ぎていくことになります。

ここで登場するのが、学級通信です。学級通信に教師の考え方や叱る基準、好きなことや興味のあることを盛り込むことで、子どもたちからの教師理解は飛躍的に進みます。会話の糸口にもなりますし。

僕の場合は、始業式の日には必ず学級通信を用意します。

4月の学級通信

1日目:メッセージ+自己紹介+明日の予定

2日目:1日目に見つけた、クラスのすばらしさ

3日目:このクラスで目指してほしいこと

といった具合に、教師の情報を開示していきます。

・自分はどんな人間か?

・何を良しとし、何に対して厳しく臨むのか?

・子どもたちに対し、どんな願いを持っているのか・期待しているのか?

こういった情報をどんどんと開示していくことで、子どもたちからの教師理解が進んでいきます。これをするのとしないのとでは、クラスが「立ち上がる」までに1か月ほどの差が生まれます。体感ですが。「立ち上がる」とは、クラスが自分の良しとする方向に向かっていくことが実感できている状態です。

要はクラスをまとめるまでの時間を1か月早めることができます。さらっと言いましたが、これはとてつもないことです。ということは、学級通信を使った方がクラスをよりよい状態まで昇華できる(可能性がある)ということです。

もう一度言いますが、学級通信を使うことで、クラスを1か月早くまとめることができます。これは、生徒が教師理解を進め、教師にとって望ましい行動をとる確率が上がるためです。全員じゃないですよ!そこは期待しないことです。

学級通信を出すことは、学級崩壊の予防にもなる

担任を持つ先生ならば誰もが恐れるのが、学級崩壊。現状、さまざまなパターンがあります。

学級崩壊のパターン

①教師と子どもたちのコミュニケーション不足

②教師行う授業がつまらない

③教師と子どもたちが「友達」関係になる

④教師が子どもを見下している

僕が現場で確認しているのは、この4つに当てはまる場合が多かったと思います。全部を洗い出せているとは思いませんが、大まかにはこのくらいでしょう。

勘違いする方が結構いらっしゃるのですが、学級崩壊の原因は9割がた、教師にあります。子どもへの働きかけがマズいケースがほとんどで、子どもがどうしようもないワルである場合は…少なくとも僕の周りでは、ありませんでした。

さて、学級通信を出すと、なぜ学級崩壊の予防になるのか…もうおわかりですね。学級通信は、教師の情報を開示するものだからです。好みから哲学まで、教師の人となりが端々に出るものです。

こうした情報は、子どもたちからの教師理解を進めるのと同時に、会話のきっかけをもたらします。「先生って鬼滅が好きなんですか!私も好きなんですよ!」といった具合に。これにより、上記の①のパターンの学級崩壊を防止することができます。②~④については…また他の機会に触れていこうと思います。

休校中であっても、学級づくりを進められる

これまでにお伝えしてきたことによって、現在のような休校中であっても、学級通信を渡すことで学級づくりを多少なりとも進めることができます。それは、子どもたちからの教師理解を進めることができるからです。

もしもこの記事を読まれた先生の中で、子どもたちに学級通信を届けることのできる環境にある先生は、ぜひとも学級通信を作ってみてください。その際は、情報を開示していくんだ、という認識をもって、子どもたちと向き合ってみてください。学級経営は、手をかけるほどに良い結果が出るものです。残業との兼ね合いが苦しいところなんですけどね!

まとめ

まとめ

・学級通信は「子どもたちからの教師理解」を進め、それによって学級経営の難易度を下げる効果がある

・学級崩壊も未然に防いじゃうよ

・コロナ?…学級通信のチャンスやん

いかがでしたか?学級通信を出すことは、時間をかけるに足るメリットがあると知ってもらえたらうれしいです。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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