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学級経営における失敗とは? ~挑戦の先に成長がある~

今年が初担任です、失敗したくないんです…

はんめん
はんめん

誰でもそう思うものですよね。僕もかつてはそうでした。思い出す若かりし日…

まだそんなに年でもないでしょ。って、今は「失敗したくない」って思っていないの?

はんめん
はんめん

ええ。

え?じゃあ、毎年失敗してもいいやって思っているの?

はんめん
はんめん

似たようなものですが、厳密には違います。そもそもあなたの言う「失敗」って、どういうものですか?

えーっと、それは…学級崩壊とか?

はんめん
はんめん

なるほどなるほど。では、学級崩壊とはどのようなものを指すのですか?

子どもたちが先生の話を聞いてくれなかったりとか、授業中に席を立ったりすること、かな。

はんめん
はんめん

それって失敗なんですか?

え、どう考えても失敗でしょ?クラスが機能していないんだからさ。

はんめん
はんめん

少し違う話になりますが。かつてエジソンは、1万回の試作の末、電球を改良するに至ったとされています。

いきなり何よ…まあ、そういう話だよね。9999回の失敗があったからこそ、成功したんでしょ?

はんめん
はんめん

エジソン自身は、9999回を失敗ではなく、「うまくいかない方法の発見」ととらえました。学級経営も、まさに同じことが言えます。

学級崩壊したとしても、「うまくいかない方法」を発見できた、と捉えるということ…?

はんめん
はんめん

その通りです。この視点に立てば、「失敗したくない」という考え方からは解放されます。どんな状態になろうとも、それを自分の成長の糧にすればよいのです。

目次

真の「失敗」とはッ!

荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」より

あまりにも有名なセリフですね。僕も大好きです。

失敗とは、挑戦しないことである。

この視点にいたれば、学級経営は失敗しません。失敗が存在しないからです。

とはいえ、学級崩壊の状態にはだれだってしたくないもの。崩壊させないためには、どのような手立てが必要なのでしょうか?今回はそのあたりを、ポイントを絞ってお話したいと思います。

学級崩壊を防ぐ心得1:全員に好かれようとしない

クラスの子供全員に好かれることは、ほぼありません。まあ中には、そういう先生もいるのかもしれませんが。凡人には無理な話です。と、このように割り切ってしまえばいいのですが、そうはいかないところが辛いものです。特に若い先生ほど、過剰に子どもに「嫌われたくない」と思っている先生が多い気がします。

「嫌われたくない」と思って接していると、子どもたちからは「好きでも嫌いでもない先生」という評価を受けるようになります。空気と同じ存在になります。そんな先生からの言葉は、子どもにとって全く影響力がありません。その結果、どうなるか。…おわかりでしょう。行きつく先は学級崩壊です。

問題は、子どもに「嫌われたくない」と思う気持ちです。ただし「嫌われたくない」という気持ち自体は、大なり小なり、誰にでもあるものでしょう。けれどもあえて、その気持ちを小さくすることが教師には必要だと思います。

子どもとはいえ、一人の人間です。それぞれに違う考え方をもつ人間が、30~40人、一つの教室にいるわけです。どうです?全員が先生を好きでいてくれるなんて、幻想だと思えてきませんか?

この不都合な事実を直視しないと、待っているのは学級崩壊です。それで済めばよいのですが、最悪の場合、心を病みます。「先生はこんなに○○しているのに、どうして伝わらないんだ!」と考え始めたら、もう黄色信号です。…相手をコントロールすることはできないのです。自分の考え方を変えていきましょう。

学級崩壊を防ぐ心得2:公平感を演出せよ

教師は、役者であり監督であり演出家でなくてはならない、というのが僕の持論です。

さまざまな役目を時と場合に応じて、使い分ける必要があります。特に公平感は、意識的に演出するべきものです。

例えば、男子には注意するけれども女子には注意しない、できない先生がいます。若い男の先生に多いです。このような不公平感は、学級経営にとって最悪です。子どもたちは他の子に対する先生の言動を、実によく観察しています。子どもによって異なる対応はすぐに見破られ、「この先生はひいきをする先生だ」というレッテルが貼られます。そうなるともう、教師の言葉は影響力を失ってしまいます。

とても難しいことですが、子どもたちみんなに好かれようとしないことです。教室の秩序を守るために、言うべきことは相手がだれであろうとも伝えましょう。その公平な様子は見ていた子どもたちを通してクラスに広まり、教師に対する信頼が醸成されていきます。

ただし、必ずしも子どもたちに公平に接せずともよいのです。大切なのは公平「感」であり、子どもたちが「公平に扱われている」と思っていればよいのです。

クラスには様々な子がいます。少しのかかわりで十分な子。多くのかかわりを必要をしている子。それぞれの子にとって必要な分のかかわりを持つようにしましょう。そこは、公平でなくとも良いのです。

まとめ

まとめ

・学級経営に失敗は存在しない

・全員に好かれるのは幻想。その幻想を…!

・公平感を演出せよ

いかがでしたか?困難に挑戦することこそが、自分の成長につながる唯一の道です。挑戦するからこそ失敗が存在します。しかしまた、失敗するからこそ成長もあるのです。失敗することを恐れず、挑戦しましょう。失敗を失敗のままで終わらせなければ、すべては自分の糧となります。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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