「魅力的な教員」って何?→ 詳しくはこちら

保護者への対応について

学校の中のことって外からはなかなか見えません。僕にも幼稚園に通っている子どもがいますが、幼稚園の中のことってわかりません。子どもが「今日ね、こんなことがあったんだよ…」と教えてくれることが全てってこともあります。

「○○くんにたたかれたの」って言われると、とっても心配になります。不安になります。担任の先生に電話しようか、いやそこまでの内容じゃないかも、でも先生も気づいていなかったら、うるさい親と思われるかも…様々な思いが浮かんできます。

親になってみてわかる、親の気持ち。それと同時に、僕が学校で受け持っている子供たちの親も、同じように不安でいっぱいなのだと気づかされました。僕に対して、どこかしら不信感を抱く人もいることでしょう。こちらに落ち度がなくとも、です

それも当然で、保護者は子どもの味方です。1年間だけの教師と、小さいころから一緒にいるわが子と、どちらが大切なのかって話です。考えるまでもないですね。

ですから、教師は保護者は誤った認識をすでにもっていること、そして中立ではなく、子どもの味方であることを覚悟して対応にあたらねばならない、と思っています。

ポイント

・保護者は教師に落ち度が無くても、不信感を持っている可能性がある

・保護者は基本的に子ども(児童・生徒)の味方である

以上のことを踏まえて、僕自身はなるべくまめに連絡をとるようにしています。例えば、

【絶対に連絡する】・ケガをしたとき ・いじめがあったとき

【ほとんど連絡する】・ケンカがあったとき ・提出物が出ないとき

【場合によって連絡しない】・忘れ物が多いとき ・悩みを相談されたとき

【絶対に連絡する】は、緊急性の高い場合です。身体的・精神的に傷ついているときですね。当然ながら保護者の不安も大きくなり、教師からの連絡がないことにより、不安は不信となります。一度不信感を抱かれると、なかなか取り戻すことはできません。 

【ほとんど連絡する】は、緊急性がそこまで高くないものの、保護者の不安が大きいと予想されるものです。ただし、ケンカの規模や子どもとの約束(この日までに提出物を出せなかったら、おうちの人に電話するよ、など)によって連絡しないこともあります。

【場合によって連絡しない】 は、緊急性が高くないものです。忘れ物については、保護者が気にしている場合は連絡することがあります。悩みを相談されるとき、「先生だけに教えるけど…」という内容は、基本的に連絡しません。ただし、犯罪行為や自傷行為など、緊急性が高いものについては、連絡することもあります。

保護者は子育てに不安を感じています。そして多くの保護者は精神的に余裕がありません。ですから、学校は味方であると認識してもらうことを根底に、対話を重ねていくようにしています。具体的には、学校側の要望のみを通すのではなく、保護者の置かれている立場に共感し、思いをある程度酌んだ上で要求をしていく感じですね。

教師によっては、良いことがあったときにも連絡を入れる人もいます。どうしても「学校からの連絡=悪い知らせ」となりがちですからね。これもテクニックですが、僕は苦手です。電話連絡って、相手の都合にお構いなく、最上級の対応を要求するものですから。雑談に時間を割いてもらうのも申し訳なく思ってしまいます。まあ、このへんはそれぞれの教師のキャラクターにもよります。

では今回はこのあたりで!

「魅力的な教員」になるためには?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

コメント

コメントする

目次