そもそも法的な義務はないんですよ?
結構な労力をかけていますけど?
教員の”善意”です。それを勘違いしている生徒・親・教員が多すぎますね。
我々教員に義務付けられているのは、要録の作成です。本来は評価を生徒に開示する義務はないのですが、学校側の善意で行われているのが現状です。
けれども、やはり生徒にとっても関心の高いもの。中学生ともなれば進路選択にもかかわってくることですし、おいそれと評価することはできません。今回は通知表にかかわるあれこれについて書いていこうと思います。
評価について
これが一番大きい!
保護者から突っ込まれるのは、ここです。
具体的には、「どうして5でなく4なのか」「どうしたら5になるのか」といった内容です。ひどいものだと「子供はがんばっているといっている、なのにこの評価は不当だ!」なんてものもあります。授業も見てないのによく言います。一回学校に来たらいいのにね。子供が授業中に何してるかわかるから。それから評価については文句をいtt…と言っても始まりません。
要は、「どうしたら突っ込まれなくなるのか?」ということです。ここについて考えていきましょう。
方法としては、
①評価基準を生徒に伝えておく
②判断した材料を必ず控えておく
この2点です。では、まず①の評価基準から。
評価基準を生徒に伝えておく
これが結構重要です。
僕は必ず、年度初めに伝えています。
具体的には、関心意欲は提出物と毎回のノート、授業態度で決定しますよ、とかそういうことです。これを紙媒体で生徒に配布しているので、保護者にも伝わっている…と予想しています。ほんとのところはわかりませんけど。
最初に評価基準を伝えているということで、あとから「どうしてこの成績?」と聞かれたときにもきちんと受け答えができます。後出しじゃんけんにならずにすみます。変なところで生徒からの信用を損ねなくてよくなります。
どうしてこの成績なんですか?
えーっと、小テストで見ていて、それから…
(小テストが成績に入るのか…聞いてないな)
ということにならずにすみます。先手をうっておくことは教育現場で重要です。
判断材料を控えておく
これも重要なことですね。定期テストの点数を控えておくのはもちろんのことですが、”〇月〇日の授業のノート”の記録も逐一残しておいた方が賢明です。
どうしてこの成績なんですか?
11月23日と26日の授業のノートがあまり書けていなくて、関心意欲はAにならなかったんだよ。
と返せると、生徒としては納得せざるを得ないですよね。これは保護者からの問い合わせにも効果が絶大です。記録を残しておくのはとても面倒なのですが、自分の身を守るためにもいざというときに闘うためにも重要だと思います。
まとめ
通知表にはまだいくつか要素があるのですが、それはまた追記するとして…
最後に、通知表の評価は生徒のためのものでもありますが、教師自身が自分の教え方を振り返るものでもあります。もっと違う授業だったら、この生徒の成績は変わっていたのではないか。それを考え続けることがプロなのだと思います。
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