【明日から使える】日々の教育活動にアドラー心理学を応用する ①「課題の分離」

アドラー心理学
うさ美
うさ美

子どもたちに学習させて、生活の指導もして、集団での生活の方法も教えて、部活もやって、心のケアもして…教員ってやることが多すぎるっ!!

はんめん
はんめん

とんでもなく多いですよね。ひとつひとつを丁寧にこなしていくと、きっと一日に20時間ほど働く羽目になるでしょう。

うさ美
うさ美

もう何から手を付けていいかわからないし、何をすればいいのかがわからないです…。

はんめん
はんめん

最初はみんな、そういうものです。少しずついろんなことを経験して、軽重をつけることができるようになっていきます。僕も初任のころは、買えるものなら経験を買いたい、と思っていました。

うさ美
うさ美

あー、それわかります。自分の中に基準ができていないと、何が大事で何が大事じゃないのかがわからないんですよね。

はんめん
はんめん

経験が十分にない教員は、ひとまず本を読みましょう!タイトルにビビッと来るものでいいです。そしてそれを実践してみましょう。

うさ美
うさ美

うーん、それでうまくいくんですか?

はんめん
はんめん

失敗すればよいのです。うまくいかない経験が、あなたの糧となります。でも、何もやらなければ経験を積むことはできませんよ。

指導の軸に、何を据えるのか?

経験の豊富な先生は、過去の自分の体験や経験を軸としていると思います。若輩者は理論で武装します。僕が軸にしているのは、アルフレッド・アドラーの提唱した心理学、通称「アドラー心理学」です。

はんめん
はんめん

実践することは至難の業ではあるのですが、まだ知らないって人は一読の価値アリですよ。

今回の記事では、「課題の分離」についての紹介をします。

「課題の分離」とは?

「課題の分離」とは、個々の人間が持っている課題を、一体誰の課題であるのかを考え、それを分けて考える、というとらえ方です。例えば、宿題をやらない子どもがいる。それをやらせようとする大人(親、教師)がいる。この場合、「宿題をやる」という課題は、一体誰のものなのか…ということです。

当然ながら、これは子どもにとっての課題です。やらないことによる不利益(学力の低下、信頼の減少、叱責を受けるなど)は、子どもが引き受けなくてはなりません。このように、その結果を誰が引き受けるのか?ということを考えると、「課題の分離」が見えてきます。

課題が誰のものなのかを考えることで、「課題の分離」をすることができる。「他者の課題に土足で踏み込むことで、人間関係の問題は生じている」とアドラーは説きます。

よく「あなたのためを思って言っているの」という親や教師がいますが、これはまやかしです。真に相手のことを思うなら「課題の分離」に基づいて、相手の選択を尊重するべきです。

先ほどの例でいうのなら、宿題をするかしないかは子どもに選ばせるべきです。ただし。仮に宿題をしない、という道を選んだとき起こりうる可能性と、それによって被る不利益を大人が説明した上で子どもに選ばせることが必要になってくるでしょう。

はんめん
はんめん

そんなん聞いてなかったし!となってしまいますもんね。

このように、「課題の分離」を行う根底には、相手の人間性を尊重する、ということが必要です。この点において、子どものことを「劣った存在である」と考えてはうまくいきません。「劣った存在」だと考えることは、過保護や過干渉のもととなるでしょう。

相手の人間性を尊重し、未来の可能性を提示した上で、相手に選択をさせる。そしてその選択を尊重する。これこそが「課題の分離」です。

明日からこう使える!

では、具体的にどんな場合に役立つ考え方なのでしょうか。

例えば、進路指導。どの進路を選択するか?ということはまさしく子どもの課題であって、大人たちが口を挟むことではありません。

ですが多くの場合、子どもは夢を見がちです。場合によっては保護者も、現実を直視しようとせずに、都合のいい解釈ばかりしていることがあります。

はんめん
はんめん

この高校は当日の点数重視だから、万に一つの可能性に賭けます!とかね。何回言っても通じないこともあります。

過去のデータを見ると、明らかに分が悪いとはわかっていても、頑としてこちらの話を受け入れないとき。そんなときこそ「課題の分離」の出番です。

生徒
生徒

先生、オレ、どうしても○○高校を受けたいんです!

はんめん
はんめん

厳しい勝負になるよ。データを見る限り、過去にこの成績で合格した先輩はいない。もしも○○高校に不合格だったら、△△高校に入学することになるかもしれない。そうすると、君の学びたがっている分野とは違ってきてしまうよ。だから、□□高校を第一志望にするっていう手もあるよ。

生徒
生徒

それでも、受けたいんです!

はんめん
はんめん

…そうか、わかったよ。じゃあ本番までの間、必死に勉強しようね!

というような流れになります。起こりうる可能性を提示した上で、相手に決めさせることがポイントですね。

まとめ

はんめん
はんめん

今回のおさらい!

まとめ

・教員としての軸を作ろう!

・どんな理論でも良いのですが、僕のおススメはアドラー心理学です。

・誰にとっての課題なのか?「課題の分離」を意識しよう!

いかがでしたでしょうか。「課題の分離」は、ともすれば無責任なのでは?と誤解されがちな考え方です。けれども真に無責任なのは、相手に選択させず、「こっちのがいいに決まっているでしょ」と自分の考えを押し付け、相手の人生を尊重しないことです。相手の人生なのですから、相手の選択によって進めていくべきではないでしょうか。

「課題の分離」の考え方ができるようになると、教育現場での教師の心理的負担がかなり軽減されると思います。アドラー心理学について学ぶのであれば、岸見一郎著「嫌われる勇気」がわかりやすくおススメです。

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