学級通信を書くのがいいのはわかるんだけど、何を書いたらいいのかわからない…
学級通信あるあるですね。特に「書かなきゃ!」と思う人ほど、ネタがなくなっていく傾向があります。
毎日出す人ってすごいよねえ。
僕も毎日出していますよ?毎日学級通信を出すと、年間で200号くらいになります。
そんなに?書ける気がしないなあ…
それでは今回は、学級通信のネタ探しのお話!どうやったらネタが見つかるのか、何を書いていくのか、毎日出すには何をしたらいいのか…そんなことがまるわかりです。
①よかったことを書く
王道はコレ。しかも、教師しか知りえない情報を書くと、子どもたち同士の仲が深まったり、認め合う雰囲気が生まれたりします。ただし、もちろん守秘義務違反になるのはアウトですからね。
例えば、普段目立たないAさんが落ちていたごみを拾っていたことを紹介するとしましょう。このことを学級通信に載せることで、子どもたちの間に「Aさん良い人説」が流れます。同時に「先生はきちんと見てくれているんだ」という安心感が生まれます。また、これは良し悪しですが…「先生に褒められたい、認められたい」という欲求も広がっていきます。
当然ながらこれは保護者の間にも広まっていくでしょう。すると、「先生は子供たちをよく見てくれている」という評価につながり、好意的なとらえかたをしてくれる保護者が増えていきます。ただし、露骨に「いい先生アピール」をするのは逆効果です。あくまでも、不安な保護者に学級の様子を伝えていくんだ、情報を開示していくんだ、というスタンスが大切です。
②クラスの課題を書く
クラス全体にかかわる課題を書く時もあります。例えば、音楽会に向けて練習に取り組んでいるが、今一つクラスが一体になっていない、雰囲気が良くない…なんてことは往々にして起こります。それをあえて学級通信に書くのも、一つの手立てです。
しかし、ただ課題を突き付けるだけでは不十分です。読んだ子どもや保護者は良い気持ちにはならないでしょう。あくまでも教育的に課題をとらえさせることが大切です。先ほどの例でしたら、「音楽会に向けて練習しているが、雰囲気が良くなっていかない。でも、僕は君たちの気持ちが一つになったときのものすごいパワーを知っている。前にも、こんなことがあったよね…」といった具合に、子どもたちをやる気にさせていくような書き方にしていくのがいいでしょう。
学級通信は紙媒体である場合がほとんどでしょう。いつネットにUPされるかわかりませんので、感情的にクラスの課題を書くことはおススメしません。自分の身を守るためにも、そして教育的な観点からも。導くようなアプローチを忘れないでください。
③今後の予定を載せておく
ネタとはちょっと違いますが、スペースを埋めるという意味で、今後1週間の予定を載せておくのはおススメです。
毎日学級通信を出すときに最も効果があるのですが、予定を載せておくことで、子どもたちは見通しをもって一日を過ごすことができるようになります。「〇日後に締め切りの書類があるから、今日帰ったらお母さんに出さないといけないな」といった具合に、自ら自分の行動を律する姿もよく見られるようになります。
思うに、子どもたちは未来のことについて予定を立てる教育を受けていないのです。手帳の使い方とかカレンダーの活用方法とかをもっと教えていくのも面白いと思いますね。
さて、見通しをもって行動できるようになりますので(もちろん全員ではありませんよ)、子どもたちの書類の提出率が上昇します。すると、自己有用感が高まっていきます。さらにさらに、教育の最終目的である「自立」にも近づくことになります。また、保護者もこの予定を見ることが多くなりますので、家庭の協力も得やすくなります。というワケで、予定を載せるのはおススメです。
④名言を紹介する
漫画でもいいし、歴史上の人物でもいいし、スポーツ選手でもいいです。僕自身が名言が好きですので、よく載せます。
ただし注意点として、そのときのクラスの状態に即した言葉を選ばないと、「何言ってんだこいつ」状態になります。サムいというかイタいというか…とにかく、そんな感じになります。恐ろしいことです。
著作権法に抵触しないように、紹介するときはきちんと「引用」をしましょうね!
⑤時事ネタを書く
これは僕が社会の教師だから、ということもあるかもしれませんが「現実の社会で今起きていること」を学級通信に載せるのも面白いです。
今だったら、やはり「コロナウイルス」のことでしょうね。けれどもそれだけでは面白くないので、「コレラ」や「スペイン風邪」を紹介しつつ、人類と病気の闘いの歴史の一端を紹介していくことでしょう。社会の「ものの見方・考え方」は「つながり」ですので、現在のことと歴史上のことをつなげるためにも、学級通信はとても有効です。
受験生にとっては、面接の対策にもなります。よくある質問として、「最近気になっているニュースは?」というものがあるのですが、それへの対策としてとても有効であると思います。
⑥保護者へのお願い
あんまりやりませんが、急な変更があったときやお金にかかわる連絡(「調理実習において、返金が発生しました。今日お子さんに現金150円を持たせますので、必ず受け取ってください」など)についてのお願いは、学級通信に載せることがあります。
この手の連絡は、とにかく情報を出していることに価値があります。よくあるのは保護者が「全然知らなかった!」とクレームをつけてくるパターン。まともに相手をすると精神がゴリゴリ削られますので、先手を打って学級通信にお願いを載せておきます。すると、「全然知らなかった!」というクレームに対し「学級通信には載せてあったんですけどねえ…(ご家庭のコミュニケーション不足じゃないですか?)」というカウンターを放つことができます。
そうそう載せることはありませんが、そういう使い方もできるんだな、と思っておいてください。
まとめ
いかがでしたか?クラスをよく見ておくことが、ネタ探しの基本です。その姿勢は所見を書く時や懇談会のときにも、あなたを助けてくれることでしょう。何よりも、子どもの良さを見つけられる目を養うことができます。大変ですが、ネタ探しにまい進しましょうね!
おすすめ!世界で一番売れているーノートン
コメント