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コロナと食料危機 ~日本の食料自給率から考える~

うさ美
うさ美

聞いて聞いて!今日、スーパーに行ったらね、ホットケーキミックスが売り切れていたの!

はんめん
はんめん

ちょっと前にヤフーニュースになりましたよね、それ。ちょっと情報が古いんじゃないんですか?

うさ美
うさ美

でもでも、パスタもなかったの!あ、あと小麦粉も!

はんめん
はんめん

確かに、ロシアやインドが食料の輸出を制限することを発表してはいますが…日本は当面、大丈夫なのではないでしょうかね?

うさ美
うさ美

よく知らないけど、日本は食料自給率も低いっていうし!心配!

はんめん
はんめん

では今回は、日本の食料自給率からコロナ禍によって食料危機が起きるのか?ということについて考えてみましょう。

目次

コロナ禍現状把握(5月4日現在)

この記事を書いている5月4日現在の、コロナ禍に関するまとめです。

現状

・感染者数 15234人(日本)

・回復者数 4496人(日本)

・志望者数 556人(日本)

・5月末までの緊急事態宣言延長

・食料生産国で輸出規制が始まっている  など

先の見えない自粛延長に、疲れている方も多いでしょうし、そもそも生活が立ち行かなくなっている人もいることでしょう。こんなニュースも散見されます。

https://hicbc.com/news/article/?id=0004DBE8

コロナによって生活に困り、犯罪に走る人々が今後も増えると予想されます。犯罪に巻き込まれる人も増え、治安は悪化するでしょう。今よりももっと、自分の身を自分で守らなくてはならなくなるでしょう。

いい意味でのほほんと暮らしてきた日本人ですが、アフターコロナの世界ではこれまでとは全く違う社会で生活せざるを得ないでしょう。格差は拡大し、治安は悪化し、政府の役割は小さくなり、自己負担や自己責任が大きくなっていくでしょう

さて、我が国の食料自給率は?

農林水産省HPより

すでにご存じのように、我が国の食料自給率は高くはありません。食料自給率の話をすると、やたらとカロリーベースの37%が強調され不安をあおられてしまいます。

カロリーベース総合食料自給率(農林水産省HPより)

カロリーベース総合食料自給率は、基礎的な栄養価であるエネルギー(カロリー)に着目して、国民に供給される熱量(総供給熱量)に対する国内生産の割合を示す指標です。

カロリーベース総合食料自給率(平成30年度)
=1人1日当たり国産供給熱量(912kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,443kcal)
=37%

生産額ベース総合食料自給率(農林水産省HPより)

生産額ベース総合食料自給率は、経済的価値に着目して、国民に供給される食料の生産額(食料の国内消費仕向額)に対する国内生産の割合を示す指標です。

生産額ベース総合食料自給率(平成30年度)
=食料の国内生産額(10.6兆円)/食料の国内消費仕向額(16.2兆円)
=66%

このような違いがありますが、諸外国では生産額の食料自給率を目安にするのが主流です。なぜならカロリーベースでは、カロリーの低い食料(野菜など)は自給率を押し下げてしまうからです。ということで、生産額で考えていくことにしましょう。

生産額ベースでは、我が国の食料自給率は66%です。品目別に言えば米はほぼ100%ですが、イモ類・野菜類は70%、肉類・魚介類は50%、小麦は10%、大豆にいたっては6%ほどとなっています。米はあるけれども、そのほかの食品は自給できていないということができるでしょう。

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-14.pdf

米については心配なし。でも小麦は…?

ということで、米は大丈夫そうです。でも自給率の低いものは大丈夫なのか?と疑問になりますよね。これについては、農林水産省から公式の見解が出ています。

米と小麦の備蓄について(農林水産省HPより)

国民の主食であるお米と小麦は、十分な備蓄をしています!

お米については、現在、政府が保有する備蓄分が約100万トン、 農協・卸売業者等が保有する民間在庫が約270万トンあり、 これは需要量の6.1ヶ月分、約185日分になります。

また、小麦については、安定供給を図る観点から、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの輸出国から、国が一元的に輸入しており、外国産小麦の国内備蓄が約93万トンあり、これは需要量の2.3ヶ月分、約70日分になります。

このようにお米や小麦は十分な備蓄をしているため、皆様方への供給が不足する心配はありません。

ふむふむ、やはりお米は半年分もあって、大丈夫そうですね。コロナウイルスの蔓延により輸入制限がかかり、我が国全体が飢餓に陥る…ということはなさそうです。とはいえ、小麦の70日分はちと心もとない印象を受けますね。小麦からできているものといえば、うどん・そうめん・ラーメン・パン・ナン・ケーキ・パスタなどなど。コロナ禍が深刻になるにつれて、食生活にも深刻な影響が出そうです。

実際にはただちに品切れになることはないけれども、こういった情報から不安を感じる人たちによって小麦の製品が品薄になってきているのでしょう。正直なところ、僕も不安です。一部の人が買い占め始める→品薄になる→今のうちに買っておかなきゃ!→ますます品薄に、という流れです。アルコールもマスクもトイレットペーパーも小麦製品も。どうしたらいいのでしょうね?

今できることは、なんだろう?

個人のレベルで考えてみます。

ここまでのコロナ禍に対する政府の対応を見ると、危機に対して有効な対策をとることができていないのではないか?という不安があります。もちろん、政治家も官僚も日本の中でトップレベルに優秀な人たちですから、とんでもない努力がなされているとは思いますし、そう信じたいところです。けれども、やはり不安です。では今できることはなんでしょうか。

個人レベルで、食糧危機に対してできること

①備蓄を増やす

②食料を生産する手段を増やす

③食生活を変化させる

①について、今はまだ食料品が手に入ります。品薄なものもありますが、全体的にはまだまだ供給は滞りなく行われています。防災対策としても有効なローリングストックを取り入れて、備蓄を増やすことがまず対策として挙げられるでしょう。

https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock03.html より

幸いにも我が家は以前よりこのローリングストックを意識して買い物をしていたため、マスクやアルコールスプレーについてはまだ在庫がありますし、たとえ今食糧危機が起きたとしても、1か月ほどの食料品や水の備蓄があります。

この先、何が起きるかわかりません。コロナだけでなく、それに端を発した戦争も十分に起きる可能性があると思っていますし、自然災害も重なるかもしれません。いまだにマスクすら満足に供給させることのできない政府をあてにするよりは、自分自身でできる対策をすることが、結局はこの国を守っていくことにつながるのではないか、と思います。

②については、農家の人以外はかなり限定されると思います。庭でもベランダでも、家庭菜園を始めてみるべきでしょう。特に手があまりかからず、それでいて貯蓄に向いているジャガイモなどがおススメです。

食料品を買うだけではなく、生産できるようにもなっておくことが個人でできる対策としては限界だとおもいます。やらないよりはマシ、という程度ですが、いざという時に家族を守れるかどうかがかかってくるのではないかと思っています。

③については、今後も品薄が予想される小麦製品から、少なくとも自給率は100%に近い米を食べる生活に切り替えていくことです。人によっては難しいかもしれませんが、手に入らないことにストレスを感じることは、ここから長期にわたるであろうコロナとの闘いにおいてとても不利なことです。手に入らないならそうと割り切って、生活を変えていくことも、対策としては有効でしょう。

まとめ

まとめ

・コロナ禍はまだまだ続きそう

・食料危機も起こる可能性がある

・個人レベルで備えていこう

いかがでしたか?「備えあれば憂いなし」、個人レベルでできることをしていきたいですね。一緒にこの危機を乗り切りましょう。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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