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生徒の「なぜ」に答えられるか?

はんめん
はんめん

「なぜ黒色のマスクをしてはいけないのですか」と聞かれました。答えに窮しました…

学校生活には、「~しなくてはいけない」という場面が結構多くあります。

なぜ学習しなくてはいけないのか

なぜ人と協力しなくてはいけないのか

なぜ制服を着なくてはいけないのか

なぜ身だしなみを整えなくてはいけないのか

なぜ学校に通わなくてはいけないのか

こういった純粋な疑問に答えることは簡単なようで、実のところかなり難しい。我々自身が「当たり前でしょ」とか「ルールだから仕方ない」と思っているからです。だから、「どうしてそれが当たり前になっているんですか」と続けられると、詰んでしまいます。

答えるためには、教師自身が自分の納得できる答えを用意しているかどうか、に尽きます。どこまで自分と対話しているか、ということです。上記の5つの質問に、答えられますか?僕なら、

なぜ学習しなくてはいけないのか?→選択肢を増やすため。現在の日本の進学・就職の仕組みでは、学習に対してどれだけの努力を行ったかによって選択肢が増減するから。

なぜ人と協力しなくてはいけないのか?→一人では生きられないから。道徳的な話ではなく、無人島で自給自足でもない限り、他人とのかかわりを避けて生きることは構造的に不可能なため。

なぜ制服を着なくてはいけないのか?→学校は公の場であるから。社会の中では、それぞれの場にあった服装をする必要がある。冠婚葬祭の場にジャージで行くのはあり得ない。

なぜ身だしなみを整えなくてはいけないのか?→共同生活を送る他者が、不快にならないようにするため。身だしなみは他者満足である。

なぜ学校に通わなくてはいけないのか?→学校は集団生活のスキルを学ぶ場、進学・就職の情報を得る場としてほぼ完成された役割をもつ。それらを自分で補うことができるのであれば、学校に通う必要は必ずしもないと思う。

こういったことを常々考えておくことが、「学校」に対する自分の考えを深めることになります。そして考えることで、自分の「哲学」が生まれてくるんじゃないかと思います。思考の方向性が定まってくるというか。

生徒の「なぜ」をきちんと聞いて、自分の考えを話して、どう思うかを議論できる大人でありたい。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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