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【解決】モンスターペアレントとは?その対応の方法

モンスターペアレントにどうやって対応したらいいの?

今回は、こんな悩みを解決します。

教員は多忙な毎日を送っています。

保護者の中には自己中心的な要求をしてくる「モンスターペアレント」と呼ばれるような方も存在します。

もちろん、要求をしてくる保護者が全てモンスターペアレントであるわけではありません。

しかし、そういった方がいることもまた事実です。

モンスターペアレントに対して、どんな対応をしたらいいのか?どんな準備が必要なのか?

体験談を交えながら、対応の方法を書いていきます。

先に結論を書いておきます。

結論

・曖昧な対応をすると、相手は際限なく要求を増やす

・曖昧な対応は、第2・第3のモンスターペアレントを生む

「モンスターペアレントに困っている」「保護者の対応に自信がない」そんな方はぜひ参考にしてみてください!

目次

理不尽な要求には毅然と対応しよう

モンスターペアレントについての説明は、次のものが非常にわかりやすいです。

「モンスターペアレント(モンスターペアレンツ)」とは、一般的に学校などの教育機関に対して、自己中心的で理不尽な要求をしてくる保護者のことを総称する和製英語であり、モンペやモンペアなどと略されます。

https://best-legal.jp/monster-parent-9910/

あなたにも思い当たる保護者がいませんか?

モンスターペアレントにならないかどうか心配している保護者もいるほど、一般的に認知度の高い言葉でもあります。

学校に対して「理不尽な要求」をしてくる保護者に対して、その要求を呑む必要はありません。

毅然とした態度で対応しましょう。

その理由を説明します。

理由1:一度要求を呑むと、際限なく要求してくる

具体例1:不登校児の保護者Aの場合

実際に僕が経験したケースです。

不登校になってしまった子の保護者Aの話です。

A

子どもが行けるときだけでいいから、放課後に勉強を教えてほしい

最初はまあ、そのくらいなら…と考えて僕は許可をしました。

その後、Aの子はほぼ毎日、夕方に登校できるようになりました。

Aはさらに要求を続けます。

A

毎日行っているのだから、違う教科のことも子どもに教えてほしい

勤務時間外にもなるし、毎日はできない、と言うとAは

A

うちの子の学ぶ権利を守れないっていうのですか。学校は何をしているのですか。職務怠慢ではないのですか

などと言い、校長を出せ、教育委員会を出せ、と電話をしてくるようになりました。

対応例1:「できること」と「できないこと」を説明し、理解してもらう

Aに対して対応した際、学校が「できること」と「できないこと」をはっきりと示しました。

例えば「できること」として次のことを伝えました。

  • 一週間のうち数日、学習を見ること
  • 学年の教員1名が学習を見ること
はんめん

まあ、これでも時間外なんですけどね。そのことも伝えました。

そして「できないこと」として、次のことを示しました。

  • 毎日学習を見ること
  • 複数の教員が学習を見ること

これらに対して納得はいかなくとも、理解をしてもらいました

そのためには管理職との調整や確認が必要になります。

ここまでは「できる」ここからは「できない」という線引きをはっきりとした方がいいですね。

理由2:第2・第3のモンスターペアレントが出現する

具体例2:メンバーに選ばれなかった子の保護者Bの場合

これも僕の経験談です。

Bの子は部活動に参加してはいましたが、熱心であるとはいえず、自主練習の時間にはサボってしまうような生徒でした。

そのため、大会に参加するメンバーには入れませんでした。

このことを知ったBは僕に対して詰め寄ります。

B

ウチの子が大会に出られないってどういうこと?

練習態度や技術などを総合的に判断したことを伝えても、納得してもらえません。

ウチの子を大会に出せよ!この能無し顧問が!

ときにはヒートアップしたBから暴言を吐かれることもありました。

はんめん

「録音してますよ」くらい言えばよかったですね。腹立たしい。

毎日電話で対応しているうちに、他のメンバーに入れなかった子の保護者からも電話がかかってくるようになりました。

対応例2:直接会って話をし、理解してもらう

結局、Bをはじめとして納得のいかない保護者を学校に呼び、管理職の立ち会いのもとで話をすることで、この件はおさまりました。

そのことから学んだことは次の2つです。

  • こじれそうなときは直接話した方がいい
  • 長時間電話をしても伝わらない

電話だと表情や身振り手振りや細かいイントネーションなど、コミュニケーションにとって重要な要素が抜け落ちてしまいます。

そのため、デリケートな話は特にこじれやすいのです。

ですから、問題が大きくなりそうな場合は、アポをとって直接話した方が効果的です。

結局は納得できなくても理解してもらうことになりましたが、管理職のアシストもあり、笑顔で帰ってもらうことができました。

対応の基本

「理不尽な要求」と「正当な要求」を見分ける


さて、毅然と対応するには「理不尽な要求」とそうでない「正当な要求」を分けて考えなくてはなりません。

理不尽な要求(自分の子にだけ利益がある)の例

  • 授業がつまらないので内職を許可しろ
  • 自分の子を大会に出せ
  • 自分の子にだけ補習をしろ
  • 給食費を払わないぞ

正当な要求(他の子にも利益がある)の例

  • 授業がつまらないので改善してほしい
  • メンバー外の子にも活躍できる場を与えてほしい
  • 授業がわかっていない子を集めて補習をしてほしい

このように、自分の子にだけ利益がある「理不尽な要求」をしてきているのか、それとも学校としての改善を望む「正当な要求」であるのかどうかを考えなくてはなりません。

「正当な要求」は、その他の子も困っている場合が多いので、真摯に受け止めて改善してい方が良いでしょう。

「理不尽な要求」には屈する必要がないので、毅然と対応しましょう。

複数の教員で対応する

「理不尽な要求」をしてくる保護者に対しては、複数の教員で対応するのが良いでしょう。

その際、話を聞く役割や記録をとる役割など、あらかじめ役割分担を決めておいた方が対応しやすくなります。

1人の教員で対応すると相手からのプレッシャーに屈してしまう場面でも、複数であれば対応できることはよくあります。

また、教員が複数いることで、教員側の暴走も防ぐことができます。

保護者を話をしていくうちに冷静さを欠いて、暴言を吐いてしまう…そんなことも防ぐことができ、結果として自分を守ることにもつながります。

会話を記録しておく

どのような事例であれ、モンスターペアレントとの対応には会話の記録は必須です。

「言った」「言わない」問題が必ず発生するからです。

これは単なる記憶違いの場合もありますが、相手が意識的に行っていることもあります。

また、教員が忘れてしまっている場合もあります。

どちらの場合も良い結果にはつながりませんので、ぜひとも会話は記録しましょう。

このようなICレコーダーを一つ持っておくと、自分の身を守ることができます。

結論:理不尽な要求には毅然と対応しよう

結論

・曖昧な対応をすると、相手は際限なく要求を増やす

・曖昧な対応は、第2・第3のモンスターペアレントを生む

モンスターペアレントは学校が作りだしている面もあります。

教員が保護者の対応を誤ることで、保護者がモンスターペアレント化するケースもいくつも見てきました。

まずはきちんと保護者に対応することが大切です。

それがそのまま、モンスターペアレントへの対応にもつながってきます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、良い教員ライフを!

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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