荒木飛呂彦著「ジョジョの奇妙な冒険」より!
ジョジョの奇妙な冒険第3部にて、ジョセフ・ジョースターを追い詰めた”史上最弱のスタンド”、ラバーズ。マッチ一本も動かせないようなパワーしか出せないスタンドですが、どうしてどうして、主人公たちを追い詰めていきます。そしてこう話すのです。
すべてはッ おのれの弱さを認めた時に始まる
教育活動においては、さまざまな教師がいます。生徒指導が得意だったり、学習指導が得意だったり、生徒の話を聞くことが得意だったり、部活指導が得意だったり…。そしてそれは、そっくりそのまま「苦手」である教師もいます。生徒指導が苦手だったり…という具合に。
日本の教育はどちらかというと、「長所をさらに伸ばす」よりも「短所をいかになくすか」に重きをおきます。それは「出る杭は打たれる」ということわざが示すように、突出を嫌い和を重んじる国民性がかかわっているのでしょう。
けれども、すべてが得意な人間はいません。苦手なところ、弱いところが当然あるものです。そしてその弱さを自分自身で認めたとき、人間的な成長があるのでしょう。
「あきらめる」の語源は、「明らかに見る」であるとも言います。自分自身の長所と短所を見極めて、おのれの弱さを認めることで、つまりはあきらめることによって、視界が開けていくようにも思います。
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