今回は、不登校生徒の対応についてあれこれと話していくよ!
クラスの生徒が不登校になったらどうするのか、学校側の視点から伝えていきます。
まずは原因を探ります。大きく分けて2パターンです。
パターン① いじめなど、外的要因での不登校
このパターンは、何よりもまず外的要因を排除するところからはじめましょう。要するにいじめられてる状況で不登校になっているのなら、まずはそれをなくすところからでしょって話です。クラスが誰にとっても安心・安全な場所であるように、教師は心を砕きましょう。
とはいえ、問題の根が深いと、解決には時間を要します。可能な限り様々な教師や保護者と連携し、着実に事実を積み上げていきましょう。解決に向けて進んでいる姿を見せることは、クラスの生徒にとっても良い影響を及ぼします。
担任の先生、俺らのためにがんばってくれてんだな
こう思ってくれる生徒は、こちらの味方になってくれます。クラス経営では、いかに6割を味方につけるかが勝負です。
パターン② 「学校に行かない」ことが目的となっている、内的要因の不登校
多くがこちらのパターンにあてはまると思います。生徒の中で、学校に行かないことそれ自体が目的となっていることがあります。その場合は「○○にいじめられたから学校に行かない」「△△先生がいやだから学校に行かない」と言っていることに対応し、外的要因を取り除いていったとしても状況が改善されないことが多いです。
内的要因の不登校は、解決が非常に困難です。本人の意思によって学校に行かないことが選択されているために、家庭訪問をしたり電話をかけたり、クラスの仲間がよびかけたり(いわゆる「登校刺激」)しても、効果がないことが多いです。したがって、長期戦になることを覚悟しましょう。中学校だと進路選択を迫られる3年生になると、登校できるようになる生徒もいます。小学校だと…難しいでしょう。
根気良く生徒とのつながりを維持し、定期テストや学校行事、終業式など、節目節目では登校できるように促していきます。また、生徒の趣味などに共感を寄せることも効果があります。何に情熱を注いでいるのかを聞き出すことができれば、関係はぐっと改善されるでしょう。
つかず離れず、程よい距離感を保ちつつ、生徒が動きを見せたら対応する。学校側としてできることは、そう多くはありません。
何より、担任をもっている教師には、学校に来ている生徒の対応もあります。一人に引きずられて他の生徒を不幸せにすることがないよう、優先順位を考えながら対応する必要があるでしょう。
教師だけが原因で、内的要因の不登校になるわけではありません。自分を責めることなく、できることをきちんとやってきことが大切ですよ。
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