まさかとは思うけれど…ねえ。
コロナウイルスの影響で、株価の下落が止まりません。
僕の持っていた株も、ここ1か月で40%ほど下落しています。
歴史を紐解けば、過去に何度か株価が暴落したときがありました。
1929年の世界恐慌、1988年のバブル崩壊、2008年のリーマンショック。
これらに共通するのは、株価暴落が落ち着いたのちにも経済が復調せず、長い期間不況に見舞われた、ということです。
特に1929年には、ニューヨークでの株価暴落をきっかけとして世界恐慌にまで発展し、各国が自国の安全を求めた結果、第二次世界大戦が起きました。
どうして「自国の安全を守ろうとする」ことが、戦争につながるの?
「自分の国だけよければそれでいい」という考えは、「他の国はどうなろうとかまわない」という考えだからです。当時、多くの植民地を持っていたイギリスやフランス、国力が十分にあったアメリカやロシアなどは、世界恐慌を乗り切ることができる見通しでした。しかし、それだけの植民地や力を持っていなかったドイツ、イタリア、日本などは、世界恐慌を乗り切るために植民地を獲得する方針を打ち出します。
その3か国って…第二次世界大戦の敗戦国だね。
その通りです。この結果、植民地や国力が十分であった連合国VSそうでない枢軸国の第二次世界大戦が勃発するのです。
「アメリカファースト」というように、自国だけのことを考えて行動すると、かえって世界規模の戦争を引き起こす可能性があるんだね。
世界恐慌を乗り切るカギは、各国の協力です。これまでの歴史の中でそのことを経験してきていますので、よもや戦争に発展することはない、とは思いますが…。
が?
最近はヨーロッパでも極右政党が選挙で一定の議席を獲得するなど、「自分たちの国を守ろう」とする意識がとても高まっているようです。これはある意味で普通の考え方なのですが、度を越してしまうと「(他の国の人はどうでもいいから)自分たちの国を守ろう」という考えにつながってしまいます。
イギリスのEU離脱なんかは、感情で投票した人が多かったと言われるね。
まさしくその通りです。各国が、ひいては私たちが、冷静に協力しながら危機に対処する必要があります。
今回のコロナウイルス騒動がどこまでいくのか、まったく見通しのきかない状況です。もしかしたら私たちは、大きな歴史の転換点にいるのかもしれません。けれどもあくまでも冷静に、協力して危機に対処していきたいものです。
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