兵藤会長も言っておられます。公平である必要はないが、公平感は演出しなくてはならない・・・・・・!
子どもによって、教師に求めることは違います。当然ですけれどね。強いかかわりを求める子もいれば、さらっとした関係を望む子もいます。その子の性格や家庭環境によっても違います。
重要なのは、誰がどの程度のかかわりを求めているのかを教師が把握し、公平感を演出することであると思います。
求めていることが違うのですから、公平である必要はありません。求めてもいないのに与えても、うっとうしいと思われるのがオチです。熱意は伝わるかも知れませんが、良好な関係を築くことは難しいでしょう。
個々に求められているかかわり方を考えながら対応し、全体としては公平に扱っているぞ、と演出します。
ただし、公平感を演出することは非常に難しいので、どちらかといえば「不公平感」を出さないように意識したほうがうまくいくことが多い気がします。
忘れ物をした子への対応などは、クラスの子は良く見ています。どこまでなら許されるのかをつかもうとしているのです。
子供たちの注目が集まっているときに、Aくんには叱責し、Bさんは許す、というような不公平感を与える対応をすると、一気にクラスは壊れます。なんだあの先生は、となりますからね。
もしもBさんを許さなくてはならない事情(家庭環境とか発達の度合いとか)があるのなら、みんなの前では叱責するが、休み時間にフォロー(さっきはああ言ったけどな・・・など)する、などの細かい対応が必要になります。これが、個々に求められているかかわり方を考えるということです。
求められていることを知るには、話したり遊んだり、その子とかかわることが一番です。かかわるためにかかわるってのも矛盾するようですけどね。
こうした日々の地道な児童・生徒理解が、いざというときの生徒指導に生きてきます。「この先生に言われるのなら、聞こうかな」という関係を多くの子と築くことができたなら、その頃にはきっと居心地のいいクラスができていることでしょう。
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