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【漫画に学ぶ教育技術シリーズ】答えは…悩みきることだ

はんめん
はんめん

今回は武井宏之作「シャーマンキング」より、道蓮のセリフ!

目次

どんな言葉?

彼が道蓮(タオレン)です。かっこいいよね。

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彼は幼い頃からの教育によって、人を殺めることをなんとも思っていませんでした。主人公たちとの出会いの中でそれが間違いだと気づいたとき、どうしたら憎しみの連鎖を断つことができるのか、と考えるようになります。今までの過ちを償うための方法を模索し続けていくのです。

その彼が、物語の終盤でたどり着いた答え。かつて殺めたクロムの弟を前にして、こういいます。

「憎しみの心はどうすれば殺すことができるのか。答えは悩みきることだ。」

答えの出ない問題。正解はありません。なれど、自分なりの答えを求めていくこと。悩んで悩んで悩みぬくこと。それが彼にとっての答えだったのです。

教育に活用するには?

教育の世界においても、考えたところで正解がないことばかりです。日常的にそのような経験はお持ちでしょう。

生徒がけがをした、保護者に連絡するかどうか?

生徒が失敗した、どう声をかけるか?

調子に乗っている生徒、どう指導していくか?

などなど。いえむしろ、教育の現場においては考えて答えを出せることなど、ごくごくわずかなことなのでしょう。

教育の目的は「自立」にあります。子どもが自分の力で生きていくための力を養うこと。それが教育です。

しかし、その目的に至るための道は数限りなくあります。ちょうど山頂に至る登山道がいくつもあるように、子どもを「自立」に導く方法はひとつではありません。そこが教育の面白さや奥深さでもあるのですが、教員を惑わせるところでもあります。

どの方法が一番いいのか?今の方法で進めていいのか?正しい答えを求めたくなります。方法論に飛びつきたくもなります。ですが。

絶対の答えはありません。A先生のうまくいく方法は、B先生には当てはまらないこともざらにあります。生徒のC君にぴったりの指導方法は、Dさんには逆効果だってこともよくあります。

だからこそ、答えを模索して悩み続けること、試行錯誤を続けること。その果てに教育者としての成長があるのだと思います。

4月から教員の仲間になる人たち、教育の世界へようこそ。とてもやりがいのある仕事です。やろうと思えば、24時間を使い切っても足りないほどの仕事があります。一方で、最小で済ませようと思えば勤務時間内に労働を終えることもできます。

何をしても自信がなくて、うまくいくために経験を欲するようになるでしょう。でも、正解はありません。自分なりの方法を試し、工夫し、反省して、身につけていくものです。先輩の話をそのまま取り入れても、うまくいかないこともしょっちゅうあります。

悩みや相談に乗ってくれる人が身近にいなければ、このブログにコメントしていただいてもかまいません。一人でも多くの新人が、教育の面白さを味わってくれるといいと思います。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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