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【漫画に学ぶ教育技術シリーズ】汚れているのは…何だッ?

はんめん
はんめん

え?マンガじゃないって?いやいや、原作は漫画なんですよ。ぜひご覧あれ。

今回は宮崎駿「風の谷のナウシカ」より、「汚れているのは土なんです」。

「風の谷のナウシカ」といえば、アニメの印象が強い人が多いことでしょう。けれども原作があるのですよ。それがこちら↓

これを読むと、映画で語られている内容がよりよくわかります。巨神兵っていきなり出てきていきなりいなくなったけど、あれ何なん?と思っているそこのあなた。この原作漫画を読めば、その疑問はたちどころに解決しますよ。

さて、映画にも出てくる「汚れているのは土なんです」というセリフ。出てくるのは、腐海の植物たちが猛毒を出すのは、植物自体には実は原因がないのだ、ということを突き止めたナウシカから。

腐海の植物が出す毒は、マスクがなければ数秒で肺を腐らせてしまうほどの猛毒。ではその毒がいったいどこから来るのかというと…?疑問に思ったナウシカは、きれいな水ときれいな土で腐海の植物を育てます。すると、腐海の植物から猛毒は出ませんでした。そこから導き出された答えが、

「汚れているのは土なんです」

ということです。

あんな簡単なマスクで猛毒が防げるわけないやろ!という人は、ぜひ原作漫画をご覧あれ。

目次

生徒が毒をはいている…その背景とは?

では今回の言葉がどのように教育の技術として生かされるのか、ということですが、これはずばり生徒指導。それも、生徒が荒れていたりいじけていたりするときの生徒指導です。

我々は生徒を前にしたとき、どうしても表面的なことに心をとらわれがちです。誰かにけがをさせたとか、暴言を吐いたとか。ものを壊したとか、誰かを泣かせた、いじめた、などなど。当然ですよね、表面的な問題が発生しているからこそ、生徒指導になっているわけですから。

けれども、そんなときこそちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。

問題が発生した原因はどこにあるのか?

ということです。

腐海の植物が毒を出す原因は、植物そのものではなく土でした。このことを見誤っていては、対応は後手に回るでしょう。生徒指導も同じです。表面的に、とらえやすい物事にのみ対応していては、問題は解決に至ることはないでしょう。ただただ対症療法的に、生徒指導を繰り返すだけです。

その結果、「またお前か…」「何度言ったら…」という口調で生徒に接することになります。生徒指導は生徒との微妙な信頼関係の上に成り立っているので、生徒からの信頼を失うこれらの言葉を教師が使った瞬間、その生徒に指導は二度と入らなくなります。

だからこそ、普段の生徒との接し方はとてもとても重要です。ここを勘違いしている教員は多い気がする。ただ厳しく当たれば、それが生徒指導だって思っている教員が。

例えば、忘れ物を繰り返す生徒。何度注意しても繰り返す生徒。いますよね、どのクラスにも一定数。では、この問題の原因はどこにあるのでしょうか?

生徒本人の注意力に問題がある場合も多いでしょう。あと考えられるのは、家庭の教育力・整理整頓の力のなさ・メモの取り方を知らない・忘れることで注意をひこうとしている・親との関係が悪い、などなど。

これらの背景に沿った指導の方法をとらなくては、きっと問題は解決しないでしょう。

まとめ

まとめ

・背景を予想しよう

・問題の根っこを探り、それに合わせた解決方法をとるよう心がけよう

・ナウシカの原作漫画、とっても面白いよ

新任のころ、「生徒の後ろに生徒の家族を見る努力をしなさい」と先輩教員に言われました。きっと似通うところがあると思います。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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