「明日って今さ!」も良いんですけどね。いつかやります。
言わずと知れた、賭博漫画の金字塔。福本伸行作「カイジ」より、教育について学んでいきましょう!
明日から頑張ります!のウソ
教師をやっていると、耳にタコができるほど聞きます。生徒からの「明日(次)から頑張ります!」の言葉。教師は信じることも仕事のうちなので、良いんですよ。そうはいっても全然頑張れなくても。それも人間ですからね。でもあえて、今回はこのシーンを選びました。
「明日から頑張ります」の言葉の裏にあるのは、「だから今はやらなくていいよね」という本音。つまり…
本当に反省してるんだろうな?
はい!心を入れ替えました!
よーし、じゃあ行動で示していくんだぞ!
もちろんです!明日から頑張ります(だから今日は頑張りません・頑張れません)!
ということです。我々教師は、この言葉の裏に隠された本音を見抜くとともに、うまく対応していかなくてはいけません。
パターンA:「いや、頑張るのは今からだぞ」と伝える
そのまんまですね。お前逃げようとすんなよ、ということを伝える対応方法です。9割がたの場合はこれでいいんじゃないかなって思っています。
生徒の中には、「明日から頑張る」の裏の本音を認識していない生徒もいます。そういう生徒ほど効果はばつぐんだ!です。気づけていない心に気づかせてやるというか。ああ、これって良くないことだったんだな、自分でも気づいていなかったけど、逃げているんだな、と思わせてやることも教師の役割ですよね。
よく叱られる生徒、抜けている生徒ほど、免罪符のように「明日から」と言うものです。そうしておけば、「今日は」逃れられると知っているからです。しかしその考えは未来につながるものではありません。だからこそ、「今日を頑張ることが大事なんだぞ!」と大槻班長のように伝えてきたいものですね。
パターンB:あえて一日寝かせておく
どちらかといえば優等生で、普段叱られない生徒が相手の時はこちらの方が効果が高いです。つまりは
〈生徒指導の翌日〉
行動をどんなふうに変えた?
○○にしてみました!これでもう大丈夫だと思います!
おお、いい方法を考えて実行しているな!
となる可能性があるためです。要は明日から頑張ります!と言いつつも、「やっぱり今日から頑張らないといけないよね、考えよう」という思考回路を持っている生徒が相手の場合ですね。
この場合は、一日様子を見ておいた方が、生徒との信頼関係が醸成されやすいと思います。相手を信じて、一日待ってみるということですね。でもチャランポランな生徒にこの対応をすると、二度手間になりますのでその見極めが必要ですね。
まとめ:教師の心構えとしても
我々もついつい、「明日からがんばろう」と考えてしまいがちです。しかしその考え方は、なんの芽も吹くことはない、と心に刻んでおきたいものです。
日々激務にさらされる我々ですが、だからこそ「今日だけ頑張る」意識をつないでいきましょう。
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