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学級通信のデメリット① ~コストの話 時間・労力・カネ~

はんめん
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今回は学級通信の陰の部分、デメリットについてです。

ええ?前回まで、学級通信最高!ビバ!通信!!って感じだったじゃん。デメリットも紹介するの?

はんめん
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当然です。良い部分と良くない部分を知り、そのうえでどうするかを自分で決める。それこそ大切なことです。情報がない状態では、その判断すらできません。

まあ…そうかもしれないね。

はんめん
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というわけで、さっそく行ってみましょう!

目次

コスト① 時間と労力がかかる

僕の場合、学級通信を書くために必要な時間は、20分から30分です。といっても最初からこの時間でかけたわけもなく、初めのうちは1時間から1時間半はかかっていました。たった1通なのですが、結構な作業量だと思います。必要な作業としては、

学級通信を出すために必要な作業

1 学級通信を出しても良いか、管理職や学年主任に確認する

2 書く内容を決める

3 書く内容についての情報収集をする

4 構成を考える

5 伝えたいことを明確にする

6 タイトルを考える

7 実際に書く

8 学年主任に見せる(重要)

9 印刷

ざっとこんなものでしょうか。特に8番の学年主任に見せることは、面倒ですが超!重要です。これがないと、例えば書いてある内容に問題があったり、不適切な表現があった場合に、かばってもらえなくなります。自分一人の責任になってしまうわけです。この考え方は他の仕事に関しても有効ですが、あまり現場では重要視されていないようにも思います。初任者のみなさんは、ぜひともこの視点をもって仕事をしましょう。自分の身を守るためには、必要な視点だと思います。

さて、学級通信を出すには、これだけのことをするための時間と労力がかかってきます。いかに学級通信が良いものであって、メリットがあろうとも、時間と労力がかかってしまうために取り組むには少々ハードルが高くなっています。

「教育的な効果はあるが、教師の本業ではない」という点では、部活動にも似ているような気がします。ですから、学級通信は基本的には2年目・3年目から始めるとよいと思います。1年間の見通しがないと、継続して出すのはなかなかに苦しいものがあります

時間と労力をかけずに作るには、完成度を下げるしかない

さて、このようなデメリットがあると知りつつも学級通信を出そう!と思われる先生諸氏に対し、ぜひとも完成度を下げることをおススメしたいと思います。学級通信を書く際にやってしまいがちなことに「初めのうちに頑張りすぎてしまう」ということがあります。一度上げてしまったハードルを下げるのは、実はとても難しいものです。特に教師は、保護者や子どもたちなど、他者からの評価に常にさらされるため、質を下げたくても下げられない、という傾向があります。自分の首を自分で絞めてしまう状況ですね。

教師の仕事全般にわたって言えることですが、教師の仕事には終わりや上限がありません。時間の限りに仕事ができますし、永遠に働くことができます。「もっとわかりやすい授業を…」「もっとかわいい掲示物を…」というように、凝りだしたらキリがないのです。しかし時間は有限なので、どこかで区切りをつけなくてはならないのです。ここが教師のジレンマですね。ですから、あえて完成度を下げておくことをおススメしているのです。

僕の場合、文字数は500~600文字です。積極的にイラストを入れたり、1週間の予定を大きめに配置したりしています。これは僕自身の仕事量を減らすとともに、子どもや保護者にとって読みやすい文書になる、というメリットがあります。また、「短い言葉で言いたいことをわかりやすく伝える」訓練にもなります。たとえつまらない話をしていても、学校では子どもたちは教師の話をきちんと聞いてくれます。幼いころからそういうものだ、と刷り込まれているからです。教師はその立場に甘んじて、だらだらと長く話す傾向があると感じています。けれども「教える」プロである以上、「短い言葉で言いたいことをわかりやすく伝える」技術は必須ですし、訓練を積んでいく必要があると思います。そのためにも、学級通信は有効ですね。

・・・あ、学級通信のメリットの話になってしまった。

メリットはこちらからどうぞ

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コスト② カネがかかる

学級通信を出すためにはお金がかかります。細かな違いが学校や自治体によってあるでしょうが、そのお金は基本的には税金から出されています。

かかるお金としては、

学級通信を出すために必要なお金

・コピー用紙代

・インク代

・電気代

などが挙げられるでしょう。税金を使っているということは、当然ながら「ひとつの学級のための学級通信に、税金を使うのはいかがなものか」という批判が出るということです。

これは至極まっとうな批判です。市民の血税を使わせてもらっている以上は、この批判が出ることを承知の上で学級通信を書かねばなりません。この批判に対抗するためには、

対策

・質の良い学級通信を作り、教育的な価値を高める

・裏紙を使い、無駄をなくす

・両面刷りにし、無駄をなくす

といったことが考えられます。時間・労力のコストをおさえつつも、質の良い情報を届けられる学級通信を書くことが求められるといえるでしょう。とはいえ、きちんと管理職や学年主任に相談したうえで学級通信を出していれば、一緒に批判に対応してくれるはずです。批判に対応するためには、普段からの人間関係づくりこそ重要だと考えましょう。

また、公教育では多額の(とはいえ全然足りていませんが)税金を使っているという意識は、教員として持っていなくてはならない意識だと思います。上記のような批判にも、真摯に対応したいところですね。

まとめ

まとめ

・学級通信を出すには、時間と労力がかかるぞ!

・学級通信にはお金が必要で、そのお金は税金だ!

・デメリットがあるけど、学級通信はいいぞ!

いかがでしたか?このようなコストの面でのデメリットはありますが、学級通信は子どもと保護者の教師理解を進めてくれる、大変有効な手段です。デメリットを把握したうえで取り組んでみてはどうでしょうか。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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