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学級通信のメリット② ~保護者を味方につける~

はんめん
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学級通信のメリット、2つ目はずばり!保護者を味方につけやすくなること!

ええ…ただ出すだけで保護者が味方に付くかなあ?ちょっと楽観的すぎじゃない?

はんめん
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ノンノン、そんなことはないのです。保護者の立ち位置や心理を紐解けば、学級通信がどれほど絶大な効果をもたらすのかについても、理解していただけるでしょう。

保護者の立ち位置と、心理?ややこしくなりそうだ…

はんめん
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順を追って解説していきますね!

目次

前提①:保護者は学級や学校の中のことがわからない

学級のことや学校のことって、外からは非常に(ディ・モールト)見にくいものです。自分の子どもがいる人は実感されているでしょうが、想像をしてみてください。学級・学校の中のことを知る手段って、いくつありますか?子どもから聞く、先生と話す、…あとは?そう、とっても乏しいのです。

先生ともいつもお話できるわけではありませんし、ましてや毎日電話をするわけにもいきません。となると情報源は、もう子どもの話に限られてしまいます。ですが…子どもの話ほど、あてにならないものもありません。何を聞いても要領を得なかったり、自分に都合のいいことばかりしゃべったり。まあ当然ですね。子どもはそういうものです。

まあ、まだ子どもが小さなうちなら素直にしゃべってくれるかもしれませんが、思春期を迎えると「普通」「知らん」など、取り付く島もなくなるのもまた、子育てです。こうなると学校の様子を聞き出すことなどできず、親子関係は米ソよろしく、冷戦状態に突入します。

つまり、保護者が学級・学校の中のことを知る手段というのは、ほとんど無いに等しいのです。

前提②:保護者は不安である

わからないことは、不安に感じます。これは誰しも経験がありますよね。

保護者と話すと、話していくうちに安心できる保護者と、不安になる保護者に分かれます。安心できる保護者は、自分のことを話したり、僕のことを知ろうとしてきたりする人です。反対に不安を感じるのは、「何を考えているかわからない」人です。教員の方なら、経験的にわかるのではないでしょうか?

ちょっと話が飛躍しますが、我々は「死」を不安に感じます。「苦しい」「痛い」ということもありますが、大きな要因は「よくわからない」からではないでしょうか。なにせ、一度死を経験して再び戻ってきた人は、おそらく真の意味ではいないのでしょうから。

ということは、学校や学級の様子がわからない保護者は、常に不安を感じていることになります。保護者は根本的に、学校に対して不安を感じる立ち位置にいるのです。学校や学級と子どもを通して確かにつながっているのだが、実際にどんな様子なのかはよくわからない。この事実は、保護者を不安なままでいるように仕向けます。まずはその心理を理解しましょう。

次に考えなくてはならないのは、では、どうしたら保護者の不安を和らげることができるのか?ということです。

そこで登場するのが、学級通信!

学級通信は、紙に印刷をするという性質上、子どもが家庭に持ち帰ることになります。学級通信は学校や学級の情報が詰まったメディアであり、学校と家をつなぐ橋であるのです。

え?ウチの子はお便りを出さないって?知りませんねえ、そんなことは…

さて、そして学級通信に詰まった情報によって、保護者は学校や学級の様子を断片的ながらも知ることができます。つまり、不安が和らぐのです。そこに載っている情報がどんなにささいなことであったとしても、たとえわが子に関係がなかったとしても、その情報は保護者の不安をやわらげ、教師への良い評価を押し上げる結果を生むことになるでしょう。これはもう、出さない理由がありませんね。

書いてあることは、学級で起きた日常的なことでいいのです。「給食の様子」「すごいなあと思った○○くんの姿」「今日の授業では、みんなが発言した!」「歌の発表会に向け、クラスが団結しました」などなど、教師にとってみればささいなことでも、保護者からするとまさに値千金の情報です。

まあでもせっかく出すのなら、さらなる工夫も

僕が良くやる工夫をまとめておきます。参考にしてみてください。

学級通信の工夫

・今後1週間ほどの予定を入れる

・クラス全員の名前を1度は登場させる

・誕生日おめでとう号を発行する

・子どもにインタビューした内容を載せる

・子どもたちが頑張っている姿を紹介する

・文字だけにしない

などなど、ちょっとでも読みやすく&読んでよかったと思われるような内容にするよう、心がけています。そうすることで、保護者は情報も得られ、さらには教師の人となりも知ることができます。

保護者の教師理解が進む

これは以前紹介した「子どもの教師理解」が進むものの、保護者バージョンです。

保護者が教師理解を進めることで、教師のフォローをしてくれる確率が高まる…と思います。実際に調査したわけではないので、確かかといわれるとちょっと弱いですが。あえて言うなら、「保護者が都合よく誤解してくれる」確率が高まる気がします。

具体的には、子どもを教室で叱る→帰宅した子どもが保護者に話す→保護者「〇〇先生のことだから、きっとこういう意図があったんじゃない?」と子どもに伝える、といった感じです。これは実際にあった事例です。こういう動きを家庭でしてもらえるようになると、学級経営の難易度は一段階下がります。学校と家庭の双方で、協力して子どもを見守る形になりますからね。学級通信には、学級経営を手助けするメリットもあるのですね。

まとめ

まとめ

・保護者は、不安だらけだ!

・わからないことをわかるようにしていこう

・学級通信で学級経営もイージーモードに

いかがでしたか?ぜひとも学級通信を役立ててみてくださいね!

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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