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学級経営のツボ⑦ ~あなたのコンセプトは?~

はんめん
はんめん

突然ですが、学級経営をする上で大切なことって何だと思いますか?

うさ美
うさ美

え~っと、子どもたちとの信頼関係、話し方の技術、知識、もしもの時のノウハウ…

はんめん
はんめん

ええ、それらもとても大切ですよね。けれども、それらの知識や技術の根幹にあるのは「コンセプト」です。どんな学級にしたいのか?ということです。

うさ美
うさ美

私なら、子どもたちが笑顔で過ごせるクラスを作りたいですね!こういうことでしょうか?

はんめん
はんめん

その通りです。あとはそのコンセプトに沿って様々な手立てが打たれているかどうかです。うさ美さんの場合であれば、「全員が笑顔で過ごせる」ようになるための手立てがあるのかどうか、ということです。

目次

学級経営の羅針盤=コンセプト

コンセプト  (新語時事用語辞典より)

コンセプト(英:concept)とは、「概念」や「観念」のこと。conceive(心に抱く)の名詞形である。コンセプトを日本語として用いる場合には、全体を通して一貫した基本的構想という意味で使うことが多い。すなわち、コンセプトは単なる「目的」ではなく、終始一貫してブレることのない基本的な方向性を意味する。コンセプトは、物事に取り組む際の姿勢・方針・思想を表す。

学級経営にはコンセプトが必要です。何を目指しているのか。どんな子どもたちを育てたいのか。コンセプトがあるかどうかは、学級経営の根幹にかかわる問題です。

うさ美
うさ美

子どもたちが笑顔で過ごせるクラスを作りたい

例えば、このようなコンセプトがあるとします。次に考えるべきは「コンセプトを達成するためにどんな手立てを打っていくのか」ということです。

手立ての例

①人間関係の不安を解消する

→そのために、個別面談を定期的に行う

②学習面での成長を実感できるようにする

→そのために、わかりやすい授業を行う

などなど

どんなコンセプトであってもかまいませんが、そのための手立てが学級経営の中で打たれているのかどうか。学級経営に自分の信念を落とし込むためにも、必要なことです。

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あなたの哲学や信念を、コンセプトにしてみよう

さて、どんなコンセプトであってもかまわないと言いましたが、例としてはどのようなものがあるのでしょうか。思いつくままに挙げてみます。

学級経営のコンセプト例

・子どもたちの自立を促す

・子どもたちが楽しく過ごせる

・子どもたちの力を伸ばす

・子どもたちの人間性を高める

などなど

僕の場合は、ここ数年は「子どもたちの自立を促す」をコンセプトにしています。教育の目的は子どもたちの自立であるからです。

当然ながら、僕の学級内でのすべての言動は、子どもたちの自立に関わっています。ということは、コンセプトは付け焼き刃ではいけないということです。一度決めたコンセプトがブレてしまうということは、学級経営がブレてしまうことを意味するからです。そして学級経営のブレは、子どもたちに不安としてあらわれます。

教員の哲学や信念が、そのまま学級経営のコンセプトになることがベストです。そうであれば言葉や行動を飾る必要もなく、子どもたちに強いメッセージを伝えていくことができます。このブログを読んでいる、あなた自身の心の底にある思想を(もちろん社会的に否定されるような思想はいけませんが)今一度考えてみてください。人生において大切にしていることを、学級経営のコンセプトにしてみましょう。

人間性を磨くことが、学級経営を深くする

教員の哲学や信念が、そのまま学級経営のコンセプトになることがベストであると述べました。ということは、教員の精神性の深さが、そのまま学級経営の深さとなります。だからこそ教職は聖職とされ、その人間性を尊ばれてきたのでしょう。

人間性を磨くためには、読書により教養を身につけることや旅や趣味により新しい世界に触れることなどの方法があります。どれもお金はもちろん、時間が必要になります。現在の教員の仕事は膨大な量ではありますが、時間外労働を減らすことが余暇の活用にもつながり、それは自分の学級経営に返ってきます。学校に滞在する時間に比例して教員としての力が上がるわけではない、と僕は思います。

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まとめ

はんめん
はんめん

学級経営には教員の哲学や信念が反映されます。

まとめ

・まずはどんな学級にしたいのか(コンセプト)をはっきりさせよう

・コンセプトに沿った手立てを打とう

・時間外労働を削減して、人間性を磨こう

いかがでしたか?教員の質の低下を問う声が聞かれるようになりましたが、その元凶は長時間労働にあります。仕事に追われて自分自身の人間性を高めることもできない状況では、良い学級経営などできるはずもありません。自分のため、そして学級の子どもたちのためにも、時間外労働を削減し人間性を磨きましょう。

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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