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【具体例】消極的生徒指導と積極的生徒指導とは?

消極的生徒指導と、積極的生徒指導ってどんなものなんだろう?

はんめん

今回は、こんな疑問にお答えします。

この記事を読んで欲しい人

・生徒指導に興味のある人

・消極的生徒指導とはどんなものか知りたい人

・積極的生徒指導とはどんなものか知りたい人

この記事を書いている僕は、小学校や中学校に合わせて10年以上勤務し、日々消極的生徒指導と積極的生徒指導を使い分けています。

現場での経験も交えて、それぞれの生徒指導について解説していきます。

教員の仕事量ってめちゃくちゃ多いですよね。

ちょっとでも時間を生み出していくためには、これらの生徒指導がきちんとできるようになりたいところです。

では、先に結論を書いておきます。

結論

・問題に対処する消極的生徒指導

・問題を防ぐ積極的生徒指導

・どちらも大切。身につけよう!

「生徒指導ってどうやってやればいいんだろう」「積極的生徒指導ってなんだろう」そんな方の参考になればと思います。

それではさっそく見ていきましょう!

目次

消極的生徒指導とは?

積極的生徒指導について触れる前に、その対極である消極的生徒指導について述べておきます。

問題が発生したあとの保護者や生徒への対応のことを、ここでは消極的生徒指導と呼びます。

消極的生徒指導の例

いじめが発覚する

学年主任および管理職に報告・相談

やられた子に話を聞く

やった子に話を聞く

周囲の子に話を聞く

関係した子を呼び、話し合い&指導

それぞれの保護者に連絡

学年主任および管理職に報告

このような流れで指導していくことになるでしょう。

はんめん

消極的生徒指導は、基本的には対症療法です。

たとえて言えば、病気になったから、医者に薬を処方してもらい、健康な状態に戻す、というものです。

消極的、と表現されるのでネガティブはイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、この手の生徒指導はめちゃくちゃ大事です。

問題が発生したとき、適切に対処できる教員は子どもたちから一目置かれる存在です。

それは子どもたちや保護者からの信頼を得ることにつながります。

トラブルが頻発する学校現場にあたっては、まずこの消極的生徒指導をできるようになりましょう。

消極的生徒指導のポイント

① 当事者から公平に話を聞く

② 主任や管理職に相談しながら進める

③ 保護者に事実を伝える

ポイントはこの3つです。順に見ていきましょう。

① 当事者から公平に話を聞く

はんめん

まずは加害者・被害者それぞれから話を聞きます。

このとき、どちらの話にもきちんと耳を傾けることが重要です。

できれば、叱ることを目的とするのではなく、あったことを整理して次に進みたいんだ、と子どもたちに伝えるといいでしょう。

子どもたちが安心して、あったことをそのまま話してくれやすくなります。

②  主任や管理職に相談しながら進める

面倒だと思うかもしれませんが、進捗具合を逐一、主任や管理職の先生に報告し、相談しながら指導を進めましょう。

これには指導のスタンスを学校としてそろえるという意味と、指導の責任を分散させる意味があります。

例えばあなたが相談することなく生徒指導を行い、こじれてしまったとしましょう。

するととても困ったことになります。

管理職がこの件に触れていないので、かばいようがなくなるのです。

最悪の場合、責任をすべてかぶる、なんてことにもなりますので、きちんと相談するようにしましょう。

怖すぎます…!

③ 保護者に事実を伝える

当事者同士を納得させることができたら、次は保護者へ連絡をします。

電話が良いですが、場合によってはメモでも十分でしょう。

はんめん

重要なのは、事実を明確に伝えることです。

保護者というのは学校でのことがわからない場合が多いです。

ですから、わかりやすく事実を伝えるようにしましょう。

積極的生徒指導とは?

消極的生徒指導が”受け”の生徒指導ならば、積極的生徒指導は”攻め”の生徒指導です。

消極的生徒指導は問題に対応するための対症療法でしたが、積極的生徒指導は問題の発生と未然に防ぐことを目的としています。

先ほどはいじめの発覚を例にしましたが、発覚したいじめに対処するのではなく、そもそもいじめが発生しないよう、子どもたちに働きかけることを積極的生徒指導と呼びます。

積極的生徒指導の例

いじめが発生しないよう、

・子どもたち同士の関係を改善する

・いじめを許さない雰囲気を醸成する

・教員と子どもたちとの関係を良好に保つ

・保護者と連絡を取りやすい関係を作る

・複数の教員で子どもたちを見守る体制を作る

・教員同士の情報共有の仕組みを作る

といったことが例としてあげられます。

あまり特別なことをする必要はなく、ただ学級を、学年を、よりよい集団へとレベルアップさせるように意識して働きかけること。それこそが積極的生徒指導です。

集団としてよりよくレベルアップしていけば、子どもたち自身の規範意識が高まったり、自浄作用が働いたりして、消極的生徒指導を行わなくてはならない問題そのものが、少なくなっていくはずです。

積極的生徒指導と学級経営は、とても関係が深いものです。

良い学級経営を行うことが、積極的生徒指導そのものだといっても良いのかもしれません。

どちらも大切

ここまで読んでいただけたのなら、消極的生徒指導と積極的生徒指導のどちらも大切であるということが、わかっていただけたのではないでしょうか。

消極的生徒指導と積極的生徒指導は、たとえるのであれば車の両輪です。

どちらかだけでは車は前に進みません。

どちらの技術も、職場の先輩から盗んだり教えてもらったりして、身につけたいものです。

消極的生徒指導と積極的生徒指導を行うことができるようになれば、学級経営がいっそううまくいくようになりますよ。

結論:どちらも大切な指導技術。できるようになろう!

はんめん

今回の結論です。

結論

・問題に対処する消極的生徒指導

・問題を防ぐ積極的生徒指導

・どちらも大切。身につけよう!

生徒指導と聞くと、強面の教員が威圧的に行うようなイメージがありますが、もうそんな指導が通用する時代ではありません。

子どもたちの気持ちに寄り添いながらも、伝えるべきことはきっちりと伝えていく。そんな関係作りを目指しましょう!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、良い教員ライフを!

「魅力的な教員」になるためには?

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この記事を書いた人

子どもたちの成長を間近で見ることができる、教員の仕事ってとっても魅力的!でも労働環境が良くないのもまた事実。解決方法を模索しながら奔走する毎日を過ごしています。公立小中学校で勤務して11年目です。
教育大学卒。専門は社会科(政治学)。ネコ派。二児の父。

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