学級崩壊をさせる教員の共通点 ~教員側の原因とは~

クラス作り
うさ美
うさ美

なんとか1年、終わりそうです!なんもできませんでしたけど…。

はんめん
はんめん

おめでとうございます。「子どもたちがどう変わったか」「どんな力がついたか」を気にする人もいますが、とりあえず受け持った子どもたちを次の教員へと引き継ぐことができれば、最低限の仕事はこなしたと言えます。お疲れ様でした。

うさ美
うさ美

今年度は起こらなくてよかったのですが、学級崩壊するとどんな感じになるんですか?

はんめん
はんめん

僕は崩壊させたことがないので、同僚受け持ったクラスの話になりますが、それでもよければ聞いてください。

学級崩壊の原因は教員か子どもか

本記事における学級崩壊の定義 
(いわゆる「学級崩壊」について ~『学級経営の充実に関する調査研究』(最終報告)の概要~ (平成12年3月))より

「子どもたちが教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず,授業が成立しないなど,集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し,学級担任による通常の方法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合」

さて、学級崩壊の原因が子どもたちにあるのか、それとも教員にあるのか。つまり、子どもたちの質が悪いのか、教員の指導が悪いのか、ということですが、ここは意見が分かれるところです。

子どもたちが勝手な行動をしているのだから、悪いのは子どもたちに決まっている、とも考えられます。実際、そのようなケースで引き起こされている学級崩壊もあるでしょう。

けれども崩壊の大半は、教員の側に原因があると僕は考えています。もちろん、崩壊させたくて崩壊させている教員などいるはずもありませんので、正しくは「子どもたちに付け入るスキを与えてしまった結果、崩壊に至る」のだと思います。

一度でも教員として子どもたちの前に立ったことのある人間ならばわかると思いますが、子どもたちはスキを見つける達人です。ちょっとした許可が、後々自分の首を絞めることになってきます。ですから付け入るスキを与えないことが大切なのですが、さまざまな要因からそれができていないとき、学級崩壊への道が開くのだと考えています。

崩壊した学級の実態

それではここで、実際に僕の体験した学級崩壊の実態を紹介していきます。どちらの場合も僕と同じ学年に所属していた、小学校教員です。

ケース1 新任講師Aの場合

新任講師Aについて

・大学卒業後、常勤講師として赴任

・人とコミュニケーションをとることが苦手

・授業がおもしろくない

Aはそもそも、同僚ともコミュニケーションをとることが難しい人でした。会話がかみ合わず、話が長く続きません。もちろん子どもたちとも話をすることができません。

授業はAが黒板を向いて教科書を読みながら板書し、子どもたちはそれをただ見聞きするだけ、というスタイルでした。

子どもたちは次第にAと距離を置くようになっていき、やがて学級は崩壊しました。やがて授業中にも立ち歩き、会話をし、鬼ごっこを始め、紙飛行機を飛ばすといった光景が見られるようになりました。Aは教卓で静かにするよう指示を出したり、怒鳴ったり、果ては泣いたりしましたが、子どもたちは笑うだけで事態は改善することはありませんでした。

壮絶な崩壊の現場を目の当たりにした僕がAと話したときの、衝撃的な言葉がこちらです。

僕の知ったことではないですけど、あの子たち、こんなことになっちゃって、この先どうなるんでしょうね。かわいそうだなあって思います」

ああ、この人は他人に興味が無いのだと感じました。だから子どもたちに響く言葉を届けられないのだと思いました。

ケース2 ベテラン教諭Bの場合

ベテラン教諭Bについて

・経験年数20年余のベテラン

・子どもたちとの距離が遠い

・授業がおもしろくない

Bは穏やかな教員でした。子どもたちに対してもとても丁寧な対応をします。優しく諭すように指導する姿勢が印象的でした。

ただしその優しさは、子どもたちのことを考えての優しさではなく、子どもたちとの距離が遠いゆえの優しさでした。言い換えれば他人行儀でした。子どもたちが良くない行動をしても、それを止めることができない。例えば悪口を言っている子どもに対して「だめだぞー」と言いながら教室を出ていってしまう。そんな教員でした。

子どもたちはやがてBが「何をしても強くとがめることのできない」教員であると見抜き、やりたい放題の行動に出ます。授業中、Bが話していても立ち歩く、教室から出ていく、寝る、大声で叫ぶ…といった行動をとるようになりました。それでもBは声を荒らげることなく「だめだぞー」と繰り返しながら授業を続けていました。それは異常な光景でした。授業を聞いているのは1~2人、そのほかは好き勝手に様々なことをやっています。それなのに慌てることもせず、淡々と授業を行うB。まさしく「崩壊」と呼ぶにふさわしい状態でした。

崩壊を引き起こす教員に共通すること

以上、2つの事例を紹介しました。これらから、学級崩壊を引き起こす教員の共通点を見出してみましょう。

学級崩壊を引き起こす教員の共通点

①子どもたちとの距離感をつかむのが上手くない

②授業がおもしろくない

①子どもたちとの距離感をつかむのが上手くない

子どもたちとどのような距離感で接したらいいのか?それは教員にとって永遠のテーマとも言える問題です。

教員によって最適な距離感が違う」「子どもによって最適な距離感が違う」ことも、現場にいると肌で感じることです。一朝一夕で身につくものではなく、失敗を繰り返しながら自分の最適解を探し出すしかありません。しかしその過程で「失敗」することを過度に恐れてしまうと…この距離感を体得することなく経験年数を重ねてしまうことになるでしょう。「真の失敗」とは「挑戦しないこと」です。

たとえうまくいかなかったとしても、それは「うまくいかない方法を発見した」ということです。挑戦しなければ、それすらわかりません。傷つくかもしれませんし、恥をかくかもしれません。それでも、挑戦しなくては何も変わりません。うまくいかない方法を見つければ見つけるほど、自分の引き出しも増えるというものです。

②授業がおもしろくない

現在の教員に課せられる仕事量は暴力的ですので、授業の準備にあてられる時間はほとんどありません。

それでも、何とか時間を捻出して授業を面白くしたいものです。教員の本職は授業です。いくら話が面白くても、休み時間に一緒に遊んでくれても、授業が面白くない教員は、子どもたちを惹きつけることができないと思います。

子どもたちが学校で過ごすのは8時間弱。そのうちおよそ5時間を占めるのは、授業です。授業が面白くないことは、教員として致命的です。そしてまた、子どもたちに面白くない授業を提供するのは緩やかな拷問であるとも思います。

とはいえ、経験年数が浅く、どうしたら面白い授業になるのかわからない、という方もいらっしゃることでしょう。まずは教材研究をきちんとすることです。どんな教材にも面白さや味わい深さがあります。自分自身がそのうま味に気づいていなければ、子どもたちも気づくことはありません。教材研究とはそのうま味を探すために行うのです。

まとめ

はんめん
はんめん

学級崩壊を引き起こす教員の共通点が見えてこれば、対策もできるというものです。

まとめ

・学級崩壊には子どもたちが原因のものもあれば、教員が原因のものもある

・子どもたちとの距離感をつかもう

・授業を面白くしよう

いかがでしたか?学級崩壊はいつでもどこでも起こり得るものです。新人であろうとベテランであろうと、崩壊するときは崩壊します。様々な要因が絡み合って起こるものですのでこれだけが原因だ!と特定できるわけではありませんが、少なくとも教員側の原因を減らすことで、学級崩壊になりにくくさせることはできます。「距離感」と「授業」は大切ですよ。

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